■『BLEACH 獄頤鳴鳴篇』新たな物語の幕開けか?子ども世代も登場する大ボリュームな読切!

 こちらは連載開始「20周年記念」として『週刊少年ジャンプ』2021年36・37合併号に掲載された『BLEACH 獄頤鳴鳴篇』。最終回から5年ぶりの新作は、読切とは思えない73頁ものボリュームであった。 

 物語は最終回に登場した一護やルキアの子ども、登場人物たちのその後などが描かれている。そんな本作で注目する点は、前述した漫画で地獄に堕ちたザエルアポロが再び地獄から現れ、物語に関わるいくつもの意味深なセリフを述べたことであろう。さらに、サブタイトルが『NEW BREATHES FROM HELL』とありながら『獄頤鳴鳴篇』と今までのシリーズ同様に「章=篇」明記をしているのも、ファンとしては新たな展開を期待せずにはいられない。

 本作は「デジタル限定販売」として2021年12月3日より発売され、久保氏のファンクラブ「Klub Outside」で公開されたキャラクター設定画28点も収録されている。

 他にも、2001年『赤マルジャンプ WINTER』に掲載された『BLEACH』のプロトタイプ作が、前述したキャラクターブック『SOULs.』に収録されている。

 番外編などを読むことで、さらに作品世界が広がる『BLEACH』をこれからも応援したいと思う。

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