■『not be,but be』キャラクターブックでしか読むことのできないウルキオラの知られざる過去
長編漫画『BLEACH』には、集英社から刊行された4冊のキャラクターブックと1冊のアニメブックが存在する。なかでも、2011年に発売された破面篇キャラクターブック『UNMASKED.』に掲載された、ウルキオラの漫画『not be,but be』を紹介したいと思う。
キャラクターブック『SOULs.』には一護たちの前日譚『0.side-A the sand』、アニメブック『VIBEs.』ではルキアたちの前日譚『0.side-B the rotator』が掲載されたが、これらは後にコミックス23巻に収録された。ところが、『not be,but be』は『UNMASKED.』でしか読めないのである。
本作は11頁ほどの短編漫画だが、破面(アランカル)篇でも1、2を争う人気のウルキオラ・シファーの過去を描いた物語。謎が多い彼がどのような姿で生まれ、何を考えていたのかが垣間見えるため、ファンなら是非ともおさえておきたい一作だ。
■『imaginary number 01 the unforgivens』特典やジャンプでしか読めない「映画連動作品」
連載開始「10周年記念」として2010年12月4日に公開された劇場アニメ『劇場版BLEACH 地獄篇』で、入場者特典として配られた単行本『The Hell verse』に収録された『imaginary number 01 the unforgivens』。
映画『地獄篇』の前日譚として描かれており、一護たちに倒されたザエルアポロとアーロニーロが地獄で朱連に倒されてしまう物語だ。本編さながらの迫力ある21頁の漫画と折り込みカラーが魅力であったが、実は映画公開前の2010年11月29日に発売された『週刊少年ジャンプ』52号でも掲載され、翌日にはアニメ放映もされたいわゆる映画連動エピソード。
こちらもコミックスには収録されておらず、当時のジャンプか劇場で先着100万人に配られた特典単行本でしか読むことができない幻の名作だ。