■軍人としての責務を果たして散る

 本作でも屈指の名キャラクターであるスレッガー・ロウ。それまでのホワイトベースにはいなかった、お調子者でありながら頼りがいのあるムードメーカーだ。スレッガーは艦砲射撃やGファイターでの戦闘でめざましい活躍を果たすも、ソロモン攻略戦を描く第36話「恐怖!機動ビグ・ザム」で最期を遂げる。

 ソーラ・システムを活用した連邦軍は優勢に立つが、ジオン軍の試作MA(モビルアーマー)ビグ・ザムが出撃してから徐々に戦況を覆される。ビグ・ザムはビーム兵器を無効化するバリアを張っているため、有効な攻撃はミサイルなどの実弾兵器かバリアの効果がないほどの接近戦しかなかった。

 スレッガーは、ガンダムとGファイターをドッキングして対抗。私情を捨てる選択をした際のセリフ「悲しいけど、これ戦争なのよね!」は有名だ。ビグ・ザム撃墜の突破口を開くものの、ビグ・ザムの攻撃をコクピット付近に受け、宇宙空間に投げ出されて戦死した。

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