カッコいい容姿、クールな仕草、ハイスペック……漫画のなかには、そんなモテモテの男性キャラが多々登場する。しかし、なかには「クセが強すぎてちょっと……」と思えてしまうキャラも少なくない。そこで今回は、稀代のモテ男のなかから、クセがありすぎる難ありキャラ3名を紹介しよう。
■基準はいつも“派手か否か”!3人の妻に愛される生粋のモテ男『鬼滅の刃』宇随天元
世界的にブームを巻き起こした吾峠呼世晴氏の大ヒット漫画『鬼滅の刃』。2020年に公開された『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』は、日本歴代の興行収入として1位となる404.3億円を記録した。
本作には、“生粋のモテ男”である鬼殺隊「音柱」の宇髄天元が登場する。自らを“派手を司る祭りの神”と称する彼の口癖は「派手に」で、常に物事を“派手か否か”で判断するぶっ飛んだ性格だ。
また、彼の容姿も派手そのもので、左目の周りには火花が飛んだような赤いメイクを施し、ゴテゴテと光る宝石がついた額当て、赤と黄緑が交互に塗られたネイル……と、いわばパンク・ロッカーのような見た目をしている。
このように奇抜な姿ばかりを見せるクセの強い宇髄だが、「遊郭編」では潜入任務のためにいつもまとめている髪をおろし、“すっぴん”で着物をサラリと着こなして登場。実はとてつもないイケメンだったことが判明し、ファンをざわつかせた。作中、それまで人間性を疑っていた我妻善逸も「普通に男前じゃねぇか ふざけんなよ」と嫉妬を露わにしていた。
そんな宇髄は忍びの一族出身で、家のルールにより3人の妻を持っている。妻たちもそれぞれが宇髄を心から好いており、取り合って喧嘩するほど。現代の日本では考えられない一夫多妻制の宇髄家だが、自分のなかの命の順番について「まずはお前ら三人 次に堅気の人間たち そして俺だ」と語るほどに妻たちを大切にし上手に可愛がる様子は、まさに”稀代のモテ男”そのものだと思う。
■イケメンの素顔は変態仮面…!?『美少女戦士セーラームーン』地場衛
少女たちがセーラー服美少女戦士となって妖魔と戦う姿が描かれ、世界中でブームを巻き起こした武内直子氏の人気作品『美少女戦士セーラームーン』。
ヒロイン・月野うさぎの恋人として人気を博したのが、高身長・高学歴・イケメンの“稀代のモテ男”地場衛だ。そんな衛の正体は、セーラー戦士たちのピンチに駆けつけるヒーロー・タキシード仮面である。
原作ではサイコメトリーの能力が覚醒し、手のひらから爆弾のようなものを放つ「タキシード・ラ・スモーキング・ボンバー」という必殺技を繰り出しながらセーラー戦士をサポートするナイト的なキャラなのだが、アニメでの彼はかなりのクセ者として描かれている。
実は、アニメではタキシード仮面の戦闘シーンはほとんどなく、それどころか敵に洗脳されてセーラー戦士に襲いかかるという”足手まとい”的な立場になることも。バラを投げてキザなセリフを吐いたり、ひと言アドバイスや応援を送ってそのまま退場することもあった。
また、『アニメイト カセットコレクション』を復刻したドラマCDでは、衛が心のなかでセーラー戦士たちを妻や浮気相手として妄想してみたり、天王はるかをいじめていたりとやりたい放題な様子が明かされ、それを見たファンから”変態仮面”と密かに囁かれるようになったという。
ハイスペックで非の打ちどころのない男性に見えて、意外な部分を持っているタキシード仮面。そのギャップ(!?)に惹かれてしまうファンの気持ちは、なんだか分からなくもない……。