■蹴りだけで猛獣を仕留める!『マギ』モルジアナ
『マギ』のヒロインであるモルジアナは、赤毛と切れ長の目、強靭すぎる脚力を特徴とする戦闘民族・ファナリスの末裔である。モルジアナも例外ではなく、崖を裸足で駆け上がったり、豆粒ほどにしか見えない距離の相手に一飛びで接近したりと、純粋な身体能力だけでいえば作中でトップクラスの実力を持つ。
また、モルジアナは腕力も強く、主人公であるアリババをお姫様抱っこすることなどは序の口。複数人を抱えたまま高いところから飛び降りたり、脚力とあわせて忍者のごとく天井に張り付いたりと、超人的な動作を平然とやってのける。そのほか、犬並にすぐれた嗅覚を持っているうえ、咆哮で猛獣を怯えさせることすらできる。総じて人間というより、獣寄りの強さを持っているのだ。
ファナリスの蹴りは「獅子をも穿つ」とまで言われている。その言い伝えを体現するかのように、モルジアナはトラや猛禽類に囲まれてもまったく怯まず、自分の蹴りだけであっという間に勝利をおさめたこともある。武器もなしに縦横無尽に飛び回る姿は、かわいらしい見た目からは想像できないほど勇ましいものだった。
ちなみにモルジアナは怒ると地団駄を踏む癖があるのだが、その際もしょっちゅう地面を大きくめりこませている。頬を膨らませてむくれる表情はかわいいのに、足元が気になってそれどころではない……。
主人公に守られる……と思いきや、逆に主人公を守るくらいの強さを誇る戦闘民族系ヒロインたち。自分の力を存分に発揮し、戦場を華麗に駆け回るその姿は見ていて惚れ惚れするほど素敵だ。
「かわいくて強くてかっこいい」そんな多面的な魅力を持つヒロインたち。今後も彼女たちに釘付けになる読者は多いだろう。