■水陸両用!キャタピラ装備のノストラ・カステロ号
続いて紹介するのは、最悪の世代の1人であるカポネ・ベッジが率いるファイアタンク海賊団の「ノストラ・カステロ号」。お城のような見た目をしたこの海賊船は、ホールケーキアイランド編の第887話で、水陸両用の船であることが判明する。
ビッグ・マムの追手に取り囲まれ、絶体絶命のピンチに追いこまれたノストラ・カステロ号。そのまま敵の待ち伏せる陸地に乗り上げると、ベッジは「どいてな兄ちゃん達」「この船『ノストラ・カステロ号』は水陸両用だってんだよォ!!!」と叫び、船は戦車のようにキャタピラで陸上を走り出す。
このギミックには敵も衝撃を受けた様子だったが、あまりにも豪快なベッジの船を見て「乗ってみてェ~!」と思った筆者のような読者もいたはず。
しかしその後、ビッグマム本人から追われていろいろあった後に、このノストラ・カステロ号は航海できる状態ではなくなり、ベッジたちは敵から盗んだと思われるタルト船で逃げていく様子が描かれていた。
そんなわけで、残念ながらノストラ・カステロ号は壊れてしまったが、次にベッジたちが登場するときはどんな船で現れるのかも気になる。メリー号と同様にもう乗ることはできないが、読者目線では一度は乗ってみたいと感じたインパクトのある船だった。
■海賊船並みの強さ? 海上レストラン「バラティエ」
『ワンピース』の序盤からのファンであれば、サンジが働いていた海上レストラン「バラティエ」も一度は乗ってみたい船と言えるかもしれない。正式には海賊船ではないが、オーナー兼料理長である赫足のゼフを筆頭に、戦うコックつき。もし船上で戦いが起きても“ヒレ”が展開して船内を守り、船首には大砲まで備えている。海賊船にもひけを取らない備えがあるのも特徴だ。
懐かしき「首領・クリーク」も欲しがった船で、とにかくこの船に乗っていれば海の上で食いっぱぐれる心配はないどころか、絶品料理が楽しめる。バラティエの料理人たちによるグルメとお酒を味わいながら、海の景色を眺めてまったりしてみたいと思った人もいるはず。
そしてバラティエと言えば、厨房裏の扉の向こう側でギンが食べたサンジお手製のピラフや、サンジが旅立つ前に振る舞った、例の“クソまずいスープ”も味わってみたい一品である。
言うまでもなく思い出深いゴーイングメリー号やサウザンドサニー号は真っ先に憧れた船だが、今回はあえて麦わらの一味以外の船から印象的なモノをピックアップしてみた。あなたが乗ってみたいと思ったのは、どんな船だろうか。