■旅行先で役立つ! 土地や文化に根付く「マナー&風習」

『ジョジョ』の作中では、その国や土地特有の「文化」に触れる場面も多くある。

 第3部では日本を旅立って早々、飛行機が墜落した影響で香港へと降り立つことになる一味だが、食事をするシーンでさっそく日常使いできる「マナー」を仲間の花京院が紹介している。

 それが、さりげなく急須の蓋をずらして置くことで「お代わりが欲しい」という合図を出すというもの。興味津々に見つめる主人公・承太郎に対し、さらに「テーブルを指で2回叩くことで、ありがとうのサインになる」と、さらにレクチャーしていた。

 日本だと店員に声をかけたり手を挙げてアピールしてしまいがちだが、このほうがさりげなくスマートに店員に意思を伝えることができるというわけだ。香港以外ではなかなかない独特なマナーらしく、それをさりげなくこなして見せる花京院の聡明さも、ここでは見どころの1つだろう。

 また、同じく第3部の後半、目的地のエジプト・カイロへと辿り着いた際、旅行客であると判断されたジョースター一行は、街の人々からの「バクシーシ」の連呼に面食らう。

 簡単に言えば「お恵みを」という意味合いなのだが、これには“持てる者が持たざる者に援助することは当然で、自身が持っている財産を喜んで捨てる”「喜捨」というイスラムの概念がかかわっている。

 異国を旅するジョジョたちを通じ、そういった独特の文化・風習を前もって知っておくと、諸外国に行く機会がある際に役立つ場面があるかもしれない。

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