『マクロス』40周年にふり返る「愛すべきカップル」3選!突然のプロポーズに視聴者もあ然…命がけの悲恋やダミ声ラブソングも!の画像
『マクロス7』Blu-rayBoxより

 40年前の1982年10月3日にアニメ『超時空要塞マクロス』が放送開始となった。『マクロスF』や『マクロスΔ 』など、その後続く「マクロス」シリーズといえば、一貫して「歌、メカアクション、三角関係」の“3つの要素”でも知られている。華やかな歌姫(アイドル)の歌唱と戦闘機「バルキリー」による派手な3段変形、そして3人のメインキャラによるバチバチの愛憎劇。一条輝が選ぶのはリン・ミンメイか早瀬末沙なのか? 優柔不断なアルトに対しシェリルとランカは?…などなど、キャラの繰り広げる恋愛模様に多くの視聴者が気を揉んだのは間違いないだろう。

 だが、物語の中核をなす三角関係の裏側で、悲恋や純愛が生まれていた。そこで今回は、40周年を機に「マクロスシリーズ」を振り返り、筆者が特に「愛すべきカップル」だと感じた3組を紹介したいと思う。

■命を狙われながらのプロポーズ?『マクロス~マクロス7』マクシミリアン・ジーナスとミリア・ファリーナ

 まずは、「マクロスシリーズ」のなかでもその存在感や重要性を軽視できない一族を作り上げたマックスことマクシミリアン・ジーナスとミリア・ファリーナ。

 マックスは自他ともに「天才」と称されるマクロス所属の凄腕パイロット。一方のミリアも巨人種族の異星人ゼントラーディ(※メルトランディ)では「エースのミリア」の異名を持つこちらも優秀なパイロットである。互いに敵対同士の二人だが、マックスとの戦闘で初めて敗北したミリアは相手を探し出すため“マイクローン(※地球人サイズ)化”し、マクロス艦内潜入任務に志願した。

 二人の再会はゲームセンターの対戦シューティングだが、ミリアは自分に勝ったマックスこそが探していた相手だと気づき殺意を抱く。一方のマックスは美しいミリアに惹かれデートに誘うも、彼女から命を狙われ危うく回避する。マックスにプライドを折られ続けて泣き崩れるミリアだったが、そんな彼女の姿に心を奪われたマックスは突然のキスから結婚へとなだれ込むことに。ちなみに、アニメ雑誌などで美しいウェディング姿が公開されていた結婚式回だったが、本編では少し残念な作画となってしまったこともファンには思い出深いのではないだろうか。

 紆余曲折を経て第一子コミリア・マリア・ファリーナ・ジーナスを出産したミリアは、『マクロス7』ヒロインである末娘ミレーヌやエミリナなど娘ばかりを7人もうける。また、『マクロスΔ』のもう一人のヒロインとなるミラージュ・ファリーナ・ジーナスは、名前からも分かる通りジーナス夫妻の孫娘にあたるのだ。

 そんな二人であったが、約35年後に危機が訪れる。『マクロス7』においてマックスは艦長に、ミリアは市長へと着任するも、互いの立場やマックスの浮気の噂が原因でケンカが絶えなくなってしまう。敵同士や異種間など多くの障害を乗り越えた夫妻だが、互いに元パイロットゆえか戦闘機に乗らないと意思疎通ができないのかもしれない。

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