■想いは届かなくても陰ながら支えるイイ男！『進撃の巨人』ジャン・キルシュタイン
もうひとり、ヒロインに密かな想いを持ち続ける片想いキャラが、諫山創氏による漫画『進撃の巨人』（講談社）にも登場していた。巨人と人間が戦うさまを描いた本作は、テレビアニメ化や実写映画化もされた大人気のダーク・ファンタジー作品。
『進撃の巨人』のヒロインとして登場するミカサ・アッカーマンを想い続けるのが、同じ第１０４期訓練兵の同期、ジャン・キルシュタインだ。立体機動装置を得意とし、ときに指揮を握ったりもするリーダー的存在の彼は、ミカサを初めて見たときに「とても綺麗な黒髪だ…」と、好意を抱く様子を見せる。
だが、ミカサは両親を強盗に殺されたときに助けてくれた幼馴染の主人公・エレンを慕っている。その想いは調査兵団となってからも変わらず、エレンの命を守ることを自らの使命としていた。
エレンのためにいつも危ない行動を取るミカサを見て、ジャンは自身も危険を承知で戦線に戻るシーンも。叶わぬ想いを抱えつつもヒロインをいつも陰ながら支えるジャンは男らしく、イイ男だと呼べるキャラクターではないだろうか。
今回はヒロインに想いを寄せる「片想いキャラ」に注目して紹介してきた。好きな女性のために潔く身を引く鋼牙に、明るく一途な花道。そして、素直になれないけど優しいジャン。いずれも「片想いキャラ」には、魅力的なキャラクターが多いと思う。
彼らの明るい未来を想像して漫画を読み返してみるのも面白いかもしれない。
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