2022年9月15日、スクウェア・エニックスから新作RPG『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン』が発売となりました。今回は、同シリーズを愛してやまない私ヤマグチクエストがレビューに近い形でプレイして感じたことを振り返っていきたいと思います。
もともと今年2月に発売予定だった同作。延期もそうですが、『ドラクエX』を「オンラインだから」という理由でプレイしてこなかったプレイヤーからすれば、まさに待望作ともいえるでしょう。
かくいう私も、『ドラクエXオンライン』にめちゃくちゃハマってしまい、「このままではいけない。ドラクエのことしか考えられん」と離れた時期があります。とはいえ、またしばらくするとどうしてもやりたくなり、久しぶりにやるかと重い腰を上げるとハマってしまって……というループを長いスパンでこの10年ほど繰り返してきました。
そうです。もう今年で『ドラクエX』は10周年を迎えているのです。時間の流れは残酷ですね。
さて、そんなオンライン版を常にプレイしてきたわけではないものの、多少は遊んできた私。オフライン版を通じて感じたことを書いていくのですが、多少配慮はするもののネタバレが含まれてしまう個所もいくつかあるかと思いますので、ご容赦いただけますと幸いです。
まだ、発売したてということもあり、ストーリーにはなるべく触れないようにしますので「買うか迷っている」という方にも参考にしていただきたいです。
■ドラクエならではの要素が楽しめるものの、オンラインへの誘導は気になる?
まず、大筋のストーリーはオンライン版とほとんど同じで、むしろ久々にプレイした「ネルゲル編」は意外と新鮮に楽しめました。
戦闘もオンライン版とは異なりドラクエならではのターン制なので、まさにオフライン版を待っていたプレイヤーが望んでいるものだなとしみじみ。さすがドラゴンクエスト。
さらにオフライン版の特徴として、ギルドで職人になれない代わりに、自分で鍛冶や錬金ができることが個人的にはうれしい要素でした。
街にあるギルドに話しかけても「今は募集してないんだ」と言われるばかりで、こいつらはなんで存在しているんだ? と破壊的な思想に陥ったりもしましたが、オフライン版で初めてプレイする人にとっては「オンライン版ってこんなシステムがあるんだ」というワクワクを感じられる要素にもなっているはず。ギルドにはレシピも売られているので、まあなくすわけにはいかないのかなと。
しかし、郵便屋や住宅村などの要素が残っているのは少し残念。何も知らないままプレイしていると「いつ使えるようになるんだ?」「サブクエがあるのか?」と思って、試行錯誤してしまった人もいるのではないでしょうか。何か別の施設にするか、ギルドのように代わりのシステムを用意するか、などしてくれてたらさらに面白い作品になっていたのになと。
ドラクエが好きな私ですら、ちょっともやもやしたのはやはり「オンライン版もよろしく!」といういわば「宣伝」のような印象を受けてしまったことかもしれません。
ちなみに、私は今回デラックス版というパッケージを購入したのですが、クリア後に『ドラクエXオンライン』へ引き継ぐことができるコードも同梱されていました。この時点で、「あ、オンラインもプレイしてほしいんだな」という想いを感じ取っていたのかもしれません。気持ちは分かりますが、やや強引というか、ベースは同じでいいのでオフラインはオフラインで別物作品として扱ってほしいなと個人的には思いました。プレイされた方はどう感じたでしょうか?