『ジョジョの奇妙な冒険』花京院、川尻早人、リゾットも!脳みその回転スピードに痺れる…頭脳派キャラが見せた“神機転”名シーン3選の画像
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 荒木飛呂彦氏による漫画『ジョジョの奇妙な冒険』は、全世界で発行部数1億2000万部超を誇る人気作品だ。3部以降のシリーズの代名詞となっているスタンドバトルが同作の魅力のひとつだが、単純なパワー勝負ではなくいかに頭を使うかが生死の分かれ道。

 ポルナレフや億泰やナランチャのように感情や直感で動くキャラも魅力的だが、筆者個人としては頭脳派キャラが頭の回転の速さでピンチを切り抜け、立場を逆転させる展開にしびれてしまう。そこで今回はこれまでの『ジョジョ』の中から、頭脳派キャラが“神機転”を利かせたシーンをいくつか振り返ってみたいと思う。

■スタンドの能力を解明するのが速すぎる花京院典明

 まずは第3部より、主人公である空条承太郎の右腕とも言える活躍をした花京院典明。彼のすごいところは、敵スタンドを分析するスピードだろう。

 花京院の神機転によって仲間の全滅を防いだエピソードが2つある。その1つが「デス13」との戦いだ。「デス13」の能力は、夢の中に相手を引きずり込み、相手がスタンドを出せない状況下で一方的に痛めつけるというもの。不可避と言えるような能力だが、花京院だけはすぐに見抜いて承太郎たちが殺される前に対抗策を考えていた。

 それは、眠る前にスタンドを出しておくという作戦だ。これによって夢の中に自らのスタンドを持ち込むことができ、承太郎たちは全滅を回避することになった。

 もう一つは、DIOとの最終戦。花京院はDIOのスタンド「ザ・ワールド」の能力にいち早く気づいている。時を止めるという能力を知らせるために花京院は、瀕死の重傷にも関わらず時計台をエメラルドスプラッシュで撃ち抜き「時計が止まる=時が止まる」ということを伝えようとした。そんな花京院のヒントでジョセフや承太郎はDIOの能力に気づき、対抗策を練ることが出来たと言えるだろう。もしも花京院の頭脳がなければあっさりと全滅していたはずだ。

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