■“千丁にひとつの銃”と神業ワンホールショットで可能とした依頼…
次に紹介するのは、第37話「ワン・オブ・サウザンド」から、冴羽のテクニックと奇跡の精度を持つ銃の2つで成し遂げられた神業。
女刑事・冴子の依頼で、冴羽はマイクロチップが隠されたロキシア王冠を狙うことに。王冠はエネルギー吸収式の新型防弾ガラスに守られているため、冴羽の44マグナムでもケース内のセンサーを破壊することはできなかった。香は、冴羽であれば、一度撃った弾丸と同じ箇所に2発目を打ち込む「ワンホールショット」でガラスを破ることができると自信満々。しかし冴子は、冴羽のワンホールショットは15メートルが限度で、王冠まで3倍以上の50メートルもあるため無理であると断言する。
二人のやりとりを聞きながら、冴羽は自分でもムリなら誰にも出来ないとしながらも、報酬次第で「不可能も可能にしちゃいますよ!!」と語る。
その「不可能を可能」にしたのが、機械で大量生産される銃の中でまれに生まれる高精度の銃“千丁にひとつの銃(ワン・オブ・サウザンド)”の存在であった。冴羽はワン・オブ・サウザンドを手にし、無理と言われていた難題をワンホールショット1発で見事にやり遂げた。