『シティーハンター』冴羽リョウの“神業すぎた”射撃テク4選! 暗闇でターゲットを撃ち抜き「女にはあたらない」の画像
画像はゼノンセレクション『シティーハンター』第1巻

 依頼は新宿駅東口の掲示板に「XYZ(※もう後がないの意味)」の3文字。同名のカクテルや胸にバラをつけて合言葉にするなど、キザな方法で依頼者と接触。新宿を拠点に活動し、裏社会に生きる者さえ戦慄する超一流スイーパーの活躍を描いた北条司氏による漫画『シティーハンター』。

 今年4月に、新作劇場版の制作が発表されるなど今なお人気の同作だが、一番の魅力はやはり主人公・冴羽獠の人柄や射撃テクニックだろう。そこで今回は、作中で描かれた冴羽の“神業すぎた射撃テク”をいくつか紹介したい。

※以下には、コミックやアニメ『シティーハンター』の一部内容が含まれています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが、漫画をまだご覧になっていない方はご注意ください。

■卑劣な相手に怯むことなく自身の手に“風穴”?

 まずは第2話「BMWの悪魔」から。これが無差別殺人で妹を失った亜月奈摘という女性が冴羽に犯人探しを依頼するというエピソード。新宿歌舞伎町の喫茶店で待ち合わせた2人だったが、そこで接触した冴羽の不真面目な態度に腹を立ててしまう。だがこのとき店では少女を人質に男性客が暴れており、そこで冴羽のギャップのある姿が描かれることに。

 冴羽は犯人に警告を兼ねてコルト357マグナムを取り出す。ところが店は歌舞伎町のど真ん中。男は窓ガラスを背にしており、この距離で撃てば弾は自分を突き抜け通りを歩く大勢の人間にあたると脅すのだ。さらに、人質となった少女の身にも危険が迫るなか、冴羽がとった行動は驚くものであった。

 それは、弾の威力が強すぎるなら「適当な物を貫通して弱めればいい」というもの。冴羽は自身の左手の甲に弾を“貫通”させることで威力を弱め、窓ガラスを割ることなく男の右肩だけを撃ったのである。指の骨と骨の間を弾で撃ち抜く技術や度胸は流石としか言いようがない。

■暗闇のなか跳弾の火花を手掛かりに敵を撃つ…

 続いては冴羽と槇村香が初めて出会ったこのエピソードである第5話「闇からの狙撃者!」から。

 街で会った香に服をプレゼントしようとブティックに連れていった冴羽だったが、実はこの店の店長は人身売買シンジケートのボスであり、試着室の床が抜けて香が誘拐されてしまう。

 冴羽も床下に降りるが、そこは光がいっさいない暗闇。おまけに部屋は音が反響するため物音を頼りに敵の場所を探ることもできないという状況だった。

 敵の店長が、暗闇の中でも見えるよう赤外線暗視装置をつけて冴羽を狙っていたが、そんな絶体絶命のなか、冴羽がとった行動が「床に銃を撃つ」というもの。冴羽は跳弾によって一瞬だけ飛んだ火花の明かりを利用して相手の位置を補足し、暗視装置ごと店長の頭部を撃ち抜いてしまうのだ。火花が強く出るメタルジャケット弾ではあるものの、一瞬を逃すことのない恐るべき技術と洞察力である。

 なお跳弾が香に当たる可能性もあるが、冴羽いわく「おれの弾は女にはあたらない」そうで、ここもまた神業ポイントが高い。

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