臆病で優男が多い!? 歴代『ドラゴンクエスト』主人公を困らせてきた“愛すべき”ヘッポコ王子たち3選の画像
画像は『ドラゴンクエスト』『ドラゴンクエスト3』『ドラゴンクエスト5』『ドラゴンクエスト8』『ドラゴンクエスト11』(編集部撮影)

 9月15日に『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン』が発売。また12月9日にはNintendo Switch用ソフト『ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤』の発売が控えるなど、第1作の誕生から36年がたった今も世界中で愛される『ドラゴンクエスト』シリーズ。

 冒険を繰り広げる中でさまざまなドラマが描かれる同シリーズでは「国」に関するストーリーが多く、「国王」や「王子」「王女」といったキャラが登場してきた。立派な王子キャラはいるものの、その反面、将来国を背負って立つはずの彼らの中にはなぜか遊び呆けていたり責任逃れをしたりと“ヘッポコ”な人物だったりすることも。そこで今回は歴代の『ドラクエ』に登場したキャラの中から、愛らしく憎めない王子たちを振り返っていきたい。

■「なんとホルス王子のすがたが見えない」

 まずは『ドラゴンクエストVI 幻の大地』に登場したホルス王子ことホルストックの王子だ。彼はいつも稽古をサボり、城内で女性のスカートめくりに精を出す日々。そして、滝に打たれる洗礼の儀式をやりたくないがために逃げ回っている問題児である。

 主人公一行は、逃げ回るホルス王子を何回も探索する羽目になり、これが非常に面倒なイベントとなる。試練の洞窟でもモンスターにビビり「なんとホルス王子のすがたが見えない」とすぐにいなくなってしまう王子。最終的には立派な国王を目指して勉強したりと成長するうえ、国の子どもや老人には親切だったりと基本的にはいいやつではあるが、やはりどうしても彼のワガママに振り回されてしまったという印象が強い。

 スーファミ版でのホルス王子は体が小さく坊っちゃん刈りのようなグラフィック。なので、ヘタレな行動ばかりなのも、年端もいかない子どもが厳しい試練に尻込みをする物語に見える。まあ、まだ幼いから無理もない……と思いきや、実は彼は15歳なのである。ドラクエ3などシリーズの主人公の定番である16歳とそれほど変わらない歳なのだ。

 プレイヤーに幼い子どもだと思わせるほどの行動。命の危険が比較的少ない滝に打たれる試練に尻込みする。それを考慮すると、やはり彼こそがドラクエシリーズの中でもトップクラスのヘッポコ王子なのではないだろうか。

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