「なんてことを…!」『ドラゴンボール』に『サマーウォーズ』でも…漫画・アニメの「余計なことをしたキャラ」3選の画像
『サマーウォーズ』(C)2009 SUMMERWARS FILM PARTNE

 漫画やアニメの敵キャラクターは、誰もがさまざまな事情を抱えている。しかし、悪人が悪人たるゆえんを作ったのは、実は本編に全く関係のないキャラであることもしばしばだ。また逆に、味方サイドにも意図しない行動がきっかけで敵に勝機を作ってしまうヤツもいる。

 いずれにしても、本人に悪気はなくとも、彼らは物語における「戦犯」と呼ばれることが多い。今回は、作中で「余計なことをした」モブキャラクターたちの悪行を振り返りたい。

※以下には、『ドラゴンボール』『鬼滅の刃』『サマーウォーズ』の一部内容が含まれています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが、気になる方はご注意ください。

■ピッコロも憤慨した「バカな地球人」

 まずは、鳥山明氏の漫画『ドラゴンボール』コミックス第40巻に登場するライフルを抱えた男。魔人ブウ編に登場した名前すらないキャラなので、彼が一体誰なのか分からない人も多いだろう。

 金髪長身で、召使を従えているために裕福だと思われる彼は、かねてより「人を撃ち殺したい」という願望を持っていた。魔人ブウが出現し、地球の人々や街の8割ほどを消滅してしまった荒廃した世界で歯止めがきかなくなった彼は、欲望のままに40人以上をライフルで殺害。そのうえこの男は、「あれだって魔人ブウが殺したと思うさ」とブウに罪をなすりつけようとしていた。

 そして彼は、サタンとブウが大切にしていた犬・ベエに対してもその牙をむき彼らを撃ってしまった。それまで、サタンとベエとのふれあう中で良心が芽生え、殺戮や破壊行為をしないことを約束していたブウだったが、このことが原因で純粋悪の人格を生み出してしまう。

 この心無い所業には、ピッコロも「バカな地球人のせいで…」という始末。彼さえいなければ、『ドラゴンボール』の世界は無用な争いをする必要もなく、もっと平穏な終わりを迎えていたかもしれない。

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