アニメや漫画、ゲームなどのキャラを指す言葉に「闇堕ち」というものがある。何らかの事件や出来事をきっかけに心の闇が露呈したり、想像以上の力を手にしたことでその力に溺れていくなど、「闇堕ち」にはさまざまなケースが存在する。
そんな闇堕ちキャラが生まれる背景にはいろんな理由があるが、人の考え方を大きく変える要因には尋常ならざるものが多い。そこで今回は、闇堕ちした理由が個人的に衝撃的だったキャラを厳選して紹介していこう。
※以下には『コードギアス 反逆のルルーシュ』『NARUTO』『魔法少女まどか☆マギカ』の一部内容が含まれています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが、気になる方はご注意ください。
■父によって他国に追いやられたブリタニアの皇位継承者
まず最初に紹介するのは、アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』のルルーシュ・ランペルージ。ルルーシュの本名は「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」で、神聖ブリタニア帝国の第11皇子として生まれ、皇位継承者権を持つ存在だった。生まれながらに何不自由なく生活をしていたルルーシュだったが、ひとつの出来事によって生活は一変する。
それはルルーシュが子どもの頃に起こった襲撃事件。ルルーシュの母親マリアンヌと妹のナナリーが銃撃され、母親は死亡。ナナリーは歩行能力と視力を失うことになる。そしてルルーシュは家族を守れなかった、父であり皇帝でもあるシャルル・ジ・ブリタニアを責め立てた。
しかし父シャルルは取り合わず、逆にルルーシュとナナリー兄妹を人質のような扱いで日本へと送ってしまう。さらにシャルル率いるブリタニア帝国は日本侵攻を行い、さまざまなモノを失うことになったルルーシュはブリタニアへの復讐を誓うことになる。
幼くして母を亡くし、妹も不自由な体になってしまったルルーシュ。そして父・シャルルによる容赦ない仕打ちが、ルルーシュの心を闇へと引きこむ。謎の少女C.C.から「ギアス」と呼ばれる“絶対遵守”の力を授かったルルーシュは、この圧倒的な力を自らの復讐に用いるのだが、その過程で愛する者の命まで奪うことに……。自分が悪だということを自覚しながら、もはや立ち止まることができなくなる。
■最愛の女性を親友の手で殺されたことに絶望…
続いて紹介するのは、岸本斉史氏の『NARUTO -ナルト-』に登場するうちはオビト。オビトはミナト班の一員で、はたけカカシ、のはらリンがチームメイトだった。
オビトが作中に正式に登場したのは、コミックスの27巻に収録された「カカシ外伝~戦場のボーイズライフ~』でのこと。オビトとカカシはしょっちゅうケンカばかりしていたが、次第に仲間としての絆を育んでいく。そしてオビトは、もう一人の仲間リンに恋心を抱いていた。
その「カカシ外伝」の中でカカシをかばったオビトは、岩に押しつぶされて死んだと思われていたが、実は生存していた。やがて傷が癒え、リンの危機を救うために向かったオビトだったが、カカシの千鳥(雷切)がリンの胸を貫く瞬間を目撃してしまう。
仲間であるはずのカカシが最愛のリンの命を奪ったことに大きなショックを受け、絶望したオビト。かつての仲間思いだった彼の性格は一変し、まったく別人のような残酷な忍になった。