■食べ物が消える“キャプ食い”に注目!『SKET DANCE』キャプテン

 篠原健太氏による『SKET DANCE(スケットダンス)』は、主人公のボッスンとスイッチ、ヒメコの3人からなる部活動「スケット団」のドタバタな日常を描く作品。登場人物の1人である“キャプテン”こと高橋千秋は、ボッスンたちが通う開明学園のソフトボール部キャプテンである。当初は変人揃いの本作にあってごく普通の女の子として登場した彼女だが、初登場からしばらく経った第75話「フードファイター・キャプテン」で人間離れした食欲を見せつけた。

 事の発端は、ボッスンがラーメンの大食いに失敗したところから始まる。翌日、部室にやってきたキャプテンは雑談しながらお菓子を食べていたのだが、その速さが異常だったのだ。よくよく見てみれば、キャプテンが何かを食べるとき、口元にそれを持っていくと文字通り“消える”という衝撃の事実が発覚する。

 キャプテンの大食いっぷりに目をつけたボッスンは、ラーメン大食いのリベンジを彼女に託す。期待通り、キャプテンは8人前のラーメンを前に「これなら余裕かも」と食べ始め、あっという間に量を減らしていく。応援隊として見守るボッスンたちは、興奮のあまり「消えるキャプ食い」という謎の新語まで生み出した。ラーメン屋の店主もドン引きするレベルである。

 制限時間40分なのに、「5分ぐらいかかってもいい?」と発言する余裕もあったキャプテン。しかし周りが勝ちを確信した瞬間、キャプテンは突然これは完食できないと言い始める。実は彼女、煮卵が大の苦手で、食べるとリバースするかもしれないほどなのだという。野菜に隠れていたため、食べ進めるうちに気付いてしまったのだ。

 結局、キャプテンは周りにうまくのせられて何とか煮卵も食べるのだが……どうやら完食した後、予告通り吐いてしまったようだ。直接の描写はないが、落ち込んでブランコをこぐ姿がすべてを語っている。しかしそのときもヒメコが買ってきたたい焼きを食べているあたり、さすがとしか言いようがない。

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