■1mmも悪くないコベニが散々な目に…“コベニカー事件”

 コベニは常に幸薄そうなオーラをまとっており、作中でもいろいろなトラブルに巻き込まれまくる。その代表格が第57話で発生した“コベニカー事件”だ。彼女はこの回で、貯めた給料で買った新車に乗って現れた。買った理由については「家族の送り迎えもできるし」と言っており、こんなところからも彼女が“家族のため”に縛られていることが察せられる。

 そしてこの新車に目をつけたのが、血の魔人であるパワー。自己中な性格と虚言癖を持つ彼女は、「丁度いい!ワシを乗せろ!」とコベニに詰め寄る……だけならまだしも、「ワシの持っている車に似とるなあ…これワシの車じゃないか?」「ワシのじゃ…」と怒濤の意味不明発言を続け、あっという間に運転席に座ってハンドルを握ってしまう。この間ずっとコベニはおろおろしており、控えめに文句を言うものの、「ウヌの血でこの車を洗ってやろうか?」と脅され黙ることに。

 案の定、勝手に運転をしたパワーは人を轢き、あろうことか「ウヌの車じゃ」「ワシのせいじゃない」とコベニに責任転嫁。最終的に大事にはならなかったものの、パワーに振り回されるコベニがかわいそうすぎて、印象に残ったエピソードである。

 ちなみにコベニカーはその後、激しい戦闘に巻き込まれて大破してしまい、短い命を終えることとなった。そのインパクトが読者の心をつかんだのか、第1回キャラクター人気投票では第7位にランクイン。ちなみに持ち主であるコベニは第8位で、自分の車に負けるというなんともいえない結果に終わった。どこまでもかわいそうである。

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