■攻防一体のタイヤは空を飛ぶ!? シュールな見た目の「アインラッド」
ガンダム作品には「サブフライトシステム」と呼ばれるＭＳの移動用メカが登場。有名なところでは、初代『機動戦士ガンダム』でグフを搭乗させていた「ドダイＹＳ」などがある。
以降も同様のサブフライトシステムは登場するが、大半は戦闘機の上にＭＳが乗っかるカタチ。しかし、『Ｖガンダム』に出てくるサブフライトシステム「アインラッド」のビジュアルは、どこからどう見ても“巨大なタイヤ”そのものである。
このタイヤの内側にＭＳが入って高速移動するのだが、その見た目はなんともユニーク。ちなみに大気圏内だけでなく、宇宙空間でもこのタイヤの姿のまま飛行するのもシュールだ。
ただし、このアインラッドは宇宙世紀のサブフライトシステムの中では最高峰の性能を持つ。表面の耐ビーム性能が高く、ビームサーベルや出力が低めのビームライフルが効かないほど。そしてアインラッドにはミサイルポッドやビームキャノンが標準で装備されており、まさに攻防一体の兵器なのだ。
それに当然、本来のタイヤらしく相手をひいて潰すという使い方もできる。作中ではタイヤつきの兵器で地球上の建造物を踏み潰し、住民を皆殺しにするという恐ろしい作戦「地球クリーン作戦」が描かれ、アインラッドもその一端を担っていた。
余談だが、タイヤに乗りこめさえすればどんなＭＳでも活用できる使い勝手の良さから、敵に奪われる場面もあった。便利すぎるのも考えものか……!?
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