■第7位『鬼滅の刃』より鬼舞辻無惨(5.0%)

 鬼の始祖として鬼殺隊の面々を長きにわたり傷つけてきた無惨だが、彼も元は人間だった。病弱だった彼は医者に青い彼岸花新薬を処方され鬼となってしまう。

 無惨を選んだ人からは、「望んでいないのに鬼の力を手に入れてしまうというのは不条理だと思いました」(37歳・女性)、「彼も人間だったんだなと深く考えさせられる。鬼とは人間の中にいるものなのかなと」(44歳・男性)、「もしまともに生きていたら大変優秀だったと思います」(48歳・男性)といったコメントが寄せられた。

■第5位『ダイの大冒険』よりバラン(6.0%)

 バランは主人公・ダイの父親。かつて人間と地上を守るべく冥竜王ヴェルザーを命がけで倒したが、力を恐れた人間の迫害により妻を殺される。結果、息子のダイと敵同士となり戦う運命となってしまった。

 現在放送中のアニメでも涙の最後を迎えたバラン。「人間のために戦ったのに、人間に嫌われ妻を殺されたから」(35歳・男性)、「息子と戦うのがツラい」(38歳・男性)、「冥竜王ヴェルザーを命がけで倒したのに、かえって人間に恐れられるというのはあまりに理不尽で不憫すぎる」(46歳・男性)といったコメントが集まった。

■同率第5位『鬼滅の刃』より猗窩座(6.0%)

 自分が犯罪行為を繰り返したことで父を自殺で亡くした人間時代の猗窩座。その後師匠となる人物と将来を誓った恋人ができ、一時は幸せになったかと思われたが……。

 猗窩座を選んだ人からは「不幸すぎる過去があるから」(36歳・男性)、「​生い立ちだけでなく人間として生きている間もずっとかわいそうだった。記憶を失って鬼として使われているところもかわいそう」(38歳・女性)、「非常に人間らしい悪役だったと思う。その道を選んだのは自分だけど、きっかけを与えられてしまって動いてしまうのは人間の一番悲しいところだと思う」(38歳・女性)といった意見が寄せられた。

■第4位『BLEACH』より市丸ギン(6.5%)

 護廷十三隊の三番隊隊長として初登場した市丸。当初から心の読めないひょうひょうとしたキャラだったが、五番隊隊長の藍染の裏切りが発覚した際、彼も裏切り者だったことが明かされる。

 その後もしばらくは敵キャラだと思われていた市丸。しかし実は藍染の下についたのは、誰より近くで彼を殺し、幼なじみの松本乱菊の魂魄を奪った崩玉を奪還するためだった。自身が悪者だと思われることをいとわずに、乱菊のためにその人生のほとんどを費やした市丸の生きざまには多く読者が胸を打たれたようだ。

 選んだ人からは「愛のために悪役になれる素敵さがあると思う」(43歳・女性)、「いじらしいところが好きです」(43歳・女性)、「ずっと悪役と思っていたのに、実は違うと知ったとき驚いた」(46歳・男性)、「報われないのに、愛する人のために行動をするって悲しい」(43歳・男性)というコメントが集まった。

 なお、トップ3の結果は「『ジャンプ』の悲しい強敵キャラランキング」という記事で紹介しているので、そちらをご参照いただきたい。

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