ザクとは違うのだよ、ザクとは! 9月2日は「グフの日」『機動戦士ガンダム』グフはザクよりどれだけ強いのか?の画像
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』第5巻より(KADOKAWA)

 アニメ『機動戦士ガンダム』にてザクを越える新型機として登場したモビルスーツ、グフ。搭乗したランバ・ラルが「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」と誇った通り、ザクとは比較にならない戦闘力でアムロ・レイのガンダムを追い込んでみせた。では、実際にグフの性能はどの程度ザクを上回っていたのだろうか。9月2日は「グフの日」ということで、ジオンの名機グフについて振り返ってみたい。

■トゲとツノは子どもの正義

 作中、グフが初めて姿を現したのは第12話「ジオンの脅威」になる。それまで登場していたジオンのモビルスーツといえばザクのみだ。70年代当時のロボットアニメは今でいうスーパーロボットがメインストリームであり、兵器感を演出したザクは異色のデザインとして注目を浴びることになる。ただ記憶を振り返ってみると、ロボットといえばコンバトラーVやライディーンに夢中になっていた当時小学生の筆者にはミリタリー素養はなく、ザクの良さはイマイチ、ピンと来るものではなかったというのが正直な感想だ。

しかし、グフは違った。ザクの系統であることは変わらないが、鮮烈な青いボディに、ザクよりゴツゴツした姿。何よりスパイクショルダーから生える猛牛のようなツノはインパクト抜群で、シルエットそのものが申し分なく格好良い。今も昔も子どもにとって「トゲ」と「ツノ」は間違いなく正義だった。

  1. 1
  2. 2
  3. 3