世間知らずにもほどがある!『こち亀』『おぼっちゃまくん』『うる星やつら』も…漫画・アニメのお金持ちキャラたちの異次元行動の画像
画像はてんとう虫コミックス『おぼっちゃまくん 傑作選』第1巻(小学館)

 漫画やアニメには常人には想像もできないほどの資産を持つお金持ちキャラが登場する。億や兆というお金の単位が当たり前のように飛び交うのは、フィクションだからこそ許された自由さだろう。そして恵まれた環境で育ったゆえの常識外れな感覚を持つ彼らの、ときに横暴ともいえる金遣いの荒さにはいつも驚かされる。バトル漫画やスポーツ漫画での人間離れした技を見るように、ギャグ漫画の金持ちキャラはいつ見ても面白いものばかりだ。

 今回は、アニメや漫画に登場するお金持ちキャラのお金を使ってやった自己中な行動や迷惑行為などをピックアップして紹介したい。

 まず、お金持ちキャラと聞いて誰もが思い浮かべるのが、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で1976年から連載されていた『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の中川圭一巡査だろう。

 中川は世界的大企業「中川コンツェルン」の御曹司。警官として働きながら中川グループの統括会社「中川エクスクルーシブ」の社長も務めている。作中では「1秒間に1億円稼ぐ」と言及されるシーンがあるので、年間3000兆円以上のお金が動いていることになる。

 彼が入院すると株価に多大な影響があると言われ、バブル景気を作ったのも中川。まさに世界の要ともいえるトンデモ人間だ。

 常識人として知られる中川だが、登場当初は突飛な行動に出ることも多かった。彼の横暴といえる発言はいくつかあるが、警官をしなくてもじゅうぶんに生きていける彼が警官になった理由は「銃が撃ちたいから」というもので、アメリカから取り寄せたという44マグナムを自慢していた。

 また漫画の中では、100円が一番下の通貨だと思っており100円ショップを100万円ショップと勘違い。「今の世の中みんな先輩みたいに生活が苦しい……」と頭を抱え「庶民の知恵」とフォローしていた。いくら悪気がなかったにしても、庶民の我々からするとカチンとくる発言がとにかく多いのだ。

■自家用ヘリコプターでのパラシュート登校

 続いては、『うる星やつら』の面堂終太郎。面堂は主人公の諸星あたるのクラスメートで、財力と軍事力を兼ねそろえている面堂財閥の跡取り息子。

 その資産は「たかだか500億円」(アニメでは資産5兆円となっている)と、上記の『こち亀』の中川に比べると現実的な数字にも思えるが、軍事力として私設軍隊、ホーカー・シドレー ハリアー、レオパルト1戦車などを所持しているという。

 そんな彼の迷惑行為は、ときに自家用のツインローター式大型ヘリコプターや重爆撃機の飛行機からパラシュートで降りて登校してくるところ。パラシュートの着地ともなればそれなりの広さも必要なはず。朝のバタバタした時間帯である登校時にこんなことをされては、他の生徒も多大な迷惑をこうむっているはずだ。

 2022年10月よりフジテレビ系ノイタミナ枠でアニメが始まる『うる星やつら』。声優・宮野真守が演じる令和ナイズドされた面堂も楽しみだ。

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