小さな子どもたちのヒーローといえば、「ドラえもん」や「しまじろう」とともに多くの人は「アンパンマン」を思い浮かべると思う。『アンパンマン』とは絵本作家・やなせたかしさんのシリーズ作であり、本作をもとに制作されたアニメが『それいけ!アンパンマン』である。
1988年からテレビアニメの放送がスタートされ、個性豊かなキャラクターが数多く誕生した同作だが、『アンパンマン』には私たちの知らない意外な事実も多い。たとえば、お腹が減っている人にアンパンマンは自分の顔を食べさせるのに対し、カレーパンマンとしょくぱんまんがなかなかシュールな方法なのを知り筆者もかなり驚かされた。
そこで今回は、公式サイトや絵本などで明かされている「意外と知らない『アンパンマン』の豆知識」をいくつか紹介したいと思う。
■お腹が減った人に食べさせるものは?交換した顔はどうなるの?
まずは、アンパンマンの代名詞とも言える「ぼくの顔をお食べ」についてだ。アンパンマンはお腹をすかせた子どもに対し、あんぱんでできた自分の顔を与えて「食べされる」という特徴を持ったヒーローだ。
ところが、仲間のカレーパンマンとしょくぱんまんは一風変わった与え方をしていた。まずカレーパンマンは自分の顔をちぎってあげることはなく、器に入った「カレーライス」、つまりはパンやナンではなく「米」を与えている。一方、絵本『しょくぱんまん』では、しょくぱんまんが日光で自分の顔を「トースト」したものを一枚スライスして子どもにあげている描写がある。そんなしょくぱんまんが一体「何枚切り」なのかも気になるところだが、公式によると「設定はない」そうである。
また、アンパンマンはジャムおじさんに新しい顔を交換して貰えば「元気百倍!アンパンマン」となりパワーアップ(?)をするのだが、濡れたり汚れた古い顔は消滅してしまうという。ちなみに、アンパンマンの頭中につまったアンコは「つぶあん」だそうだ。