■すごく微妙だった!?“ウマウマの実”のピエール
すごくカッコよかったり、いかにも強そうだったりと、容姿の変化も魅力の一つでもあるゾオン系において、何とも微妙すぎるビジュアルが強烈な印象として残っているのが、“ウマウマの実”の能力を持つピエールだ。ピエールは空島に生息する「天点鳥」という珍しい鳥である。
このピエールは、「空の騎士」を名乗る老人の傭兵「ガン・フォール」の相棒。ピエールが鳥獣形態になると翼を持つ馬“ペガサス”のような姿になるが、そのビジュアルはピンク色の肌に奇妙な水玉模様という奇っ怪なもの。カッコいいペガサスのイメージとはかけ離れた何とも言えない姿で、初めて見たナミ、ゾロ、サンジも心の中で「いやァ微妙…」とつぶやいたほどだった。
ふだんのピエールはクチバシや脚など鳥類そのものだが、ペガサス化すると口はウマのようになり、蹄のある脚が生える。空島編を読み返すたびにこのピエールのヘンテコな姿が気になってしまい、個人的にすごく印象深いゾオン系として紹介させていただいた。
■世界に5種しかないレアな能力? “トリトリの実”ペル
アラバスタ編で登場した王女ネフェルタリ・ビビの家臣で、護衛隊副官の「ペル」が持つゾオン系能力が、「トリトリの実 モデル隼(ファルコン)」。この能力について、ペルは「世界に5種しか確認されぬ飛行能力」と語っていた。
このところゾオン系の能力といえば、古代種や幻獣種にスポットが当てられがちだが、このペルの言葉が事実であれば、自力で飛行できる能力は相当希少な悪魔の実ということになる。
バロックワークスとの最終局面でアラバスタに仕掛けられた爆弾をペルが空へと運び、国を守ることができたのも、この能力があってこそ。今後再び飛行能力の有用性が描かれるシーンは訪れるのだろうか。
最近、何かと注目を集めているゾオン系の実の能力。ヒトヒトの実の幻獣種のとびきりすごい情報が明らかになったほか、ワノ国編で出てきた古代種の能力なども見逃せないところだ。今後も、悪魔の実に関する新事実が発覚するかもしれないので、『ワンピース』の連載を注意深く見守りたい。