■クラピカいわく、9mmパラは「凝」でガードしないとまずい

 現在進行中の「暗黒大陸編」で、カキン帝国の王位継承争いに参加中のクラピカ。彼は14王子・ワブル王子を護衛中だが、第3王子・チョウライの兵が持つ銃を見て「9mmパラか “凝”でガードしても無傷ではすまない威力」「状況次第では45口径やヘッケラー&コッホが登場してくると思っていたほうがいいな」と相手の戦力を分析するシーンがある。

「暗黒大陸編」ではハンターに加えて民間人も登場しており、それぞれが武器を携えている。銃によって人が死ぬ場面も描かれているが、クラピカの言うように強化系以外のハンターにとっては民間人同様に銃が脅威となっているようだ。

 この「9mmパラ」というのはどの程度の威力なのだろうか。現実世界での9mmパラベラム弾は、オートマチック拳銃などに使用されていて、その威力は成人男性の胴体を容易に貫通するほどらしい。ただ、高性能の防弾チョッキを着ていれば致命傷にはなりえないという。

 では『HUNTER×HUNTER』世界でのクラピカの言うガードしていないという状態は、「纏」なのか、それともそれを防御に応用した「堅」なのか。仮に「纏」としたなら、防弾チョッキと「纏」が同じぐらいの防御性能なのだろう。

 では本気ガードができる「堅」の防御力はどの程度なのか。これについては同じく暗黒大陸編で描かれており、クラピカと同じくワブル王子を護衛中の、ビルという強化系のキャラクターが、9mm弾を4発「堅」状態で腕一本で防ぐ場面があった。

 だがビルは急所に当たらないよう身をよじらせ、額に汗を垂らしながらようやくガードしていた。臨戦状態のビルを銃で倒すのは困難に思えるが、このシーンを見ると『HUNTER×HUNTER』での銃は相当強力なのではないかと予想される。もしも強化系でなかったら、クラピカの言うように致命傷となりうるのではないだろうか。

 最強の蟻の王・メルエムは、核を思わせる爆弾によって死亡した。またクラピカの師匠であるイズナビは修行中に、「とても丈夫でよく切れる刀なら具現化可能だが、それなら実際の名刀を買ったほうがいい」とも明言している。このように肉体を鍛えたハンターと同じぐらい、銃や刀が強いというのが『HUNTER×HUNTER』の面白さではないだろうか。

 現在進行中の「暗黒大陸編」では銃がいたるところで登場しており、チョウライの兵が拳銃によって念能力からの攻撃を防ぐ場面もあった。人間の生み出した「銃」が、今後の展開のキーとなっていく可能性もあるかもしれない。

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