■特撮ファンの椛島監督のただならぬライダー愛
今回、特に注目して頂きたいお方がアニメ監督の椛島洋介さんです。７月３０日に『風都探偵』配信直前イベントが行われ、私しいはしジャスタウェイがＭＣを担当させて頂いたんですが、椛島さんめちゃくちゃ仮面ライダー大好きの特撮ファンなんです。さらにはスーツアクターさんが大好きだそうで、もう楽屋ではスーツアクタートークが止まりませんでした。おっさん２人が興奮して椅子から立ち上がり、股下がどうだとか、太ももの太さがどうだとか、はたから見たらかなり異様な絵面だったと思います（笑）
僕が一番懸念していた、アニメではスーツアクターさんの芝居部分がまるっと無くなってしまうのではという懸念。こちら……見事に解決しております。仮面ライダーWのスーツアクター・高岩成二さんがちゃんと投影されているんです！ しかも、ただ「アニメになった仮面ライダーＷ」ではなく「高岩成二さんがＷのスーツを着て変身後を演じているものがアニメになった」という印象です。そりゃあスーツアクターさん大好きの監督からしたらそこを表現することは当然だったんですね。もう駄々をこねていた自分が恥ずかしいです。
ただみなさん、監督のこだわりはこんなものではありません。アニメの中で出てくる風景が、われわれ特撮ファンからしたら「いつものところ」なんです。
この「いつものところ」というのは、特撮作品でよく見かけるロケ地のことで、僕はその風景を何度も見ているためまるで実家のような思いを感じています。はじめて『風都探偵』を見たときに「な、なんだ、この実家のような安心感は!?」と思い後で監督に聞いたところ、やはり実際のロケ地が劇中でも使われていました。しかもわざわざロケ地に足を運んだそうなんです！ 監督！ 抜かりなさすぎです！
しかも監督のこだわりはこれだけではありません。僕は気づかなかったのですが（悔しい～）劇中では歴代ライダーの小ネタが散りばめられているそうです。これは今後観てのお楽しみなので秘密にしておきますね。答えは知っていますが、まぁ結構マニアックで笑ってしまいました（笑）。めちゃくちゃ仮面ライダー愛に溢れる椛島監督ならではですよ。
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