1986年からシリーズが開始され、現在に至るまで国内外を問わず絶大な人気を誇っている荒木飛呂彦氏による漫画『ジョジョの奇妙な冒険』。特に第3部からのスタンドを用いた能力バトルが人気で、「どのスタンドが一番強いか」「自分で使ってみたい能力は」などは盛り上がる鉄板ネタの1つ。最強スタンドや超複雑なスタンドがある一方で、これまでのシリーズでは「これは弱いのでは?」と思われるようなスタンドもあったのではないだろうか。
これまでの物語で、残念ながら主人公たちにズタボロに敗れてしまったスタンドたち。そこで今回は3部に登場した敵スタンドの中から、「ハズレスタンド」と読者の中でも話題に上がるスタンドたちを厳選して紹介していきたい。
■発動条件が厳しすぎるのに能力はイマイチな「エボニーデビル」
まず「ハズレスタンド」の話題で一番に名前が上がりがちなのが、呪いのデーボの使うスタンド「エボニーデビル」だ。エボニーデビルはジョースター一行がシンガポールのホテルに宿泊した際、ポルナレフの部屋に入りこみ、彼を恐怖に陥れたスタンド。
ホラー映画さながらの戦いを繰り広げた「エボニーデビル」だが、このスタンドがハズレと言われる理由はまず、発動条件がかなり限定されているということ。「相手を恨むことで強くなる」という性質上、わざと敵にまず自身を攻撃させなければ能力を発動できない。
加えてその能力は、人形に憑依して敵を攻撃するというだけのもの。その人形のサイズもけっして大きかったり特別強いということはない。遠隔操作ができるとはいえ、自身が傷つきながらも、人形が相手を攻撃するだけという能力は、あまりにハイリスクローリターンだろう。