■パワーアップと同時に人体の色が変化!? 切原赤也が見せた「デビル化」の衝撃
青学が四天宝寺と準決勝を行う一方、全国大会3連覇を目指す立海大附属(立海)vs名古屋星徳戦が行われていた。
立海の2年生エース・切原赤也は、外国人留学生「リリアデント・クラウザー」のボールを食らったのか、コート後方のネットにめりこみ血まみれの状態に。そして名古屋星徳がマッチポイントを迎えたとき、「ワカメ野郎」と愚弄されたと聞かされた赤也の体に異変が起こる。
目だけでなく皮膚まで赤色に染まり、髪の毛が白くなった赤也。それまで瀕死だったのがウソのような急激なパワーアップを果たし、高らかに笑い声を上げながらクラウザーの体を狙って打ち返し、血祭りにしていく。そんなテニスの試合中とは思えない恐ろしい変貌ぶりに「悪魔(デビル)赤也」の声が上がっていた。
原作コミックはモノクロなので分かりにくいが、アニメではしっかりと皮膚が赤く染まっており、まさに理解不能な現象が起こったシーンである。
■相手の五感を奪う…!?「神の子」幸村精市の超人的能力?
青学vs立海による全国大会決勝。この最終決戦で主人公の越前リョーマは、「神の子」と呼ばれる中学テニス界最強プレイヤー幸村精市と激突した。
あらゆる技を駆使し、初っ端から飛ばしていったリョーマだが、突然ミスを連発。まずリョーマは打ったときの感覚“触覚”を失い、次第に“視覚”“聴覚”なども喪失していく。これは幸村の、あまりにも隙のない完璧なプレイぶりに、対戦者の体が動かなくなるという謎の現象で、まるで五感を奪われたような状態に陥ると説明されていた。
これがテニスの技なのかすら怪しい超常現象のようなシーンで、「そんなのアリかよ!」とツッコミたくなるところだが、すでに「デビル化」や「無我の境地」などを見てきたファンからすると、「これぞテニプリ」と思った場面でもある。
今回は『テニスの王子様』の中で記憶に残っている衝撃的な技(?)の数々を紹介したが、もちろん紹介したかった技はこれだけにとどまらない。しかも続編である『新テニスの王子様』では、これらを凌駕するような必殺技も生まれているので、機会があればそちらのほうもご紹介したい。