ドイツ育ちのコスプレイヤー・桜井エミリアさんに聞いた“日本と海外”で異なるコスプレ文化とはの画像
桜井エミリアさん (撮影・だい坊)

 アニメ『SPY×FAMILY』や『NARUTO』、『僕のヒーローアカデミア』など、さまざまなコスプレをSNSにアップしているドイツ育ちの高校生コスプレイヤー・桜井エミリアさん。小さい頃からアニメに興味を持っていたこともあり、中学時代に日本に移り住んで以降はとくに、コスプレをすることに熱中しているとのことだ。

 そんな桜井エミリアさんに、コスプレをはじめたキッカケや、日本と海外で異なるというコスプレ文化などについて話を聞いた。

  ※  ※  ※ 

――コスプレを始めたキッカケを教えてください 

桜井 海外ではハロウィンが盛大に開催されているんですけど、ドイツにはハロウィンがないんです。代わりに、キリスト教の人が多いことから「ファッシング」(キリストの復活祭前の断食期間に備えてお祭り騒ぎをするカーニバル)というイベントに参加して、衣装を着ることはありました。 

――ファッシングとハロウィンは何が違うんですか?

桜井 ハロウィンは死者の日としてお祝いをするんですけど、ファッシングは魔女などの仮装をして、冬を驚かせて春にさせるということが目的のイベントなんです。1年に1回、必ず参加していたんですが、もっといろいろな衣装を着たくなっちゃって、中学1年生のときに日本に来て“コスプレイヤー”というアニメキャラの仮装をする方々がいることを知って「私もアニメキャラの衣装を着たい!」って思って半年後にはもうコスプレを始めてました。 

――初めてのコスプレは? 

桜井 本格的にコスプレとしてやったのは、リゼロ(『Re:ゼロから始める異世界生活』)のレムちゃんだったと思います。キャラクターとしてレムちゃんがすごく好きだったんです。それから同じく『リゼロ』のエミリアちゃんのコスプレをして、まわりの人から「すごく似合っているよ」って褒めていただけたので「もっとやろう!」って思い、いろいろなコスプレをアップするようになりました。 

――たしかに『鬼滅の刃』や『はたらく細胞』など、さまざまなコスプレをされていますよね。ちなみに、衣装はご自身で製作されているんですか? 

桜井 私は作ったことはないんですけど、友だちに作ってもらうことはあります。あとは、自分のお小遣いで買ったり、「誕生日プレゼントいらないから買って!」って親にお願いすることも(笑)。 

――コスプレを始められてから数年が経過しましたが、日本でコスプレをしていてよかったことは? 

桜井 海外と比べると日本のほうがアニメについて詳しい方が多いので、「このキャラやってたね」「このキャラいいね」って言ってもらえることですね。そういった反応をもらえると、コスプレをしていて良かったなって思います。あとは、もともと顔が濃いので、町中を歩いているとすぐに友だちに気づかれちゃうんです。でも、コスプレをしているときは気づかれないので、違う人になれる楽しみもありますね。 

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