■自らの命を犠牲にして仲間割れの危機を救った心優しき女性・パクノダ

 続いて紹介するのはウボォーギンと同じく幻影旅団のメンバーの1人であるパクノダ。鼻筋のとおったエキゾチックな顔つきと、胸元が開いたセクシーな衣装が印象的なキャラクターだ。

 特質系の能力者であるパクノダは、人やモノに触れることでその人の記憶を読むことができ、自分の記憶を弾にこめて銃を撃って相手にその記憶を与えることができるなど、かなりレアな能力を持っていた。

 作中、クラピカが幻影旅団の団長クロロを捕らえ、逆にゴンとキルアが旅団に捕まってしまうという事態に。交渉の末、互いに人質解放を行うことになるのだが、そのときクラピカはクロロに念能力の使用禁止と、今後旅団員とは一切の接触を絶つこと。パクノダには人質の解放と、クラピカに関する情報を一切漏らさないことを告げる。その条件を飲んだ2人は、約束を破ったらクラピカの念能力で心臓を握りつぶされるという誓約を交わした。

 だが、このままだと幻影旅団のメンバーは団長が帰ってこないことに不審を抱くことは避けられず、パクノダが敵に操られているのではという疑念も晴れない。場合によっては旅団内部で仲間割れが起こる可能性もあった。

 そのためパクノダは旅団設立時のメンバー6名に向けて、自分の記憶を伝えるために念能力の銃を発射。当然この行為はクラピカと交わした誓約に反するため、彼女はその場で息絶える……。

 誰よりも団長や旅団のことを思って行動したパクノダ。彼女は路地裏のネコに声をかけるシーンがあるなど、心優しい人間味あふれる性格だったこともあり、個人的に死んでほしくないキャラの1人だった。

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