■オリジナル魔法アイテムが登場した『姫ちゃんのリボン』

 続いては1990年から1994年まで『りぼん』で連載されていた水沢めぐみ氏による『姫ちゃんのりぼん』。アニメは1992年から放送された。

 同作は他人に変身できる魔法のリボンを手に入れた「姫ちゃん」こと野々原姫子の日常を描いた魔法少女作品。しゃべって動けるようになったライオンのぬいぐるみ「ポコ太」や、姫ちゃんの決めゼリフの「行け行けゴーゴージャンプ!」が記憶に残っているという人も多いだろう。

 この作品も原作とアニメでは中盤からストーリー展開が大きく異なっており、原作では姫ちゃんの恋愛が中心に描かれていたのに対し、アニメでは原作を基調にしつつも姫ちゃんの家族やクラスメイトたちのエピソードも描かれている。また変身シーンが原作よりも多くなっており『チャチャ』同様、オリジナルの魔法アイテムが登場していた。

 原作では「魔法のリボン」「魔法のキャンディー」のみの登場だが、アニメでは「魔法のパレット」「魔法の日記帳」「魔法の羽根ペン」「秘密のハートタクト」など、少女の心をくすぐるアイテムが多く採用されている。

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