■大規模な老化によって二次被害が多発!
最後は第5部に登場した、プロシュートの使用するスタンド「ザ・グレイトフル・デッド」だ。
このスタンドの能力は、周囲の生物を無差別に老化させるガスを放つというもので、たったの数分で青年が老人になってしまうほどの効果がある。それを防ぐ唯一の方法が体を冷やすことだが、その謎が解けないと対処のしようが無い。
プロシュートは、電車に乗り込んだジョルノ一味を一掃するためにこの能力を解禁。このとき側にいた相棒のペッシが怯えるほどなので、相当危険な能力だということが伺える。実際、能力発動後に車内にいたすべての人間が老化を始め、ペッシだけは氷を食べて体を冷やしていたおかげでそこから逃れていた。
そんな広範囲に渡る老化の能力は使用方法を誤るとかなり危険だ。能力の効果範囲は広く、このときは列車の全12車両にまで及んでいたので、1車両20メートルとしても200メートル以上に有効ということが予想される。
そうなると、使用した際にどこでどんな人間に影響が出るかを本人も把握しづらい。閉鎖空間ならまだ良いが、屋外や人混みで使用してしまうと、いろんな物を操作している人間が老化で死んでしまう可能性がある。それによって事故が多発したり、機械の機能停止といった恐れもあるのだ。
ターゲットに対してだけ狙いを定めて行えれば良いが、それに失敗したときの代償はかなり大きいだろう。
『ジョジョの奇妙な冒険』に登場するスタンドは便利な能力もあれば、使い方を間違えると危険なものもある。完璧な能力は存在せず、使用者がどのように使うかでその能力を活かすことや殺すことに繋がる。ここで紹介したスタンド以外にも、まだまだ危険な可能性を秘めるスタンドがありそうだ。