■作中でもトップクラスの放出系能力者?ゲームマスターのレイザー
そのゴレイヌ含め、ゴンたちが戦ったレイザーもまた、このまま消えるには惜しい人物ではないだろうか。グリードアイランド編においてゲーム中最高の入手難易度アイテム「一坪の海岸線」を守るのがレイザーだった。
その正体はゴンの父・ジンとともにグリードアイランドを作ったゲームマスターの一人。
彼の魅力はやはりその圧倒的な強さだろう。放出系のシステムを担当しており、作中でも大活躍した「同行(アカンパニー)」などの移動系スペルは彼の力によるものらしい。
複数の人間を指定の場所に高速で飛ばすなど、さすがに何かしらの制約で能力を底上げしていると思われるが、それを差し引いても恐るべき実力者であることは間違いない。その強さは幻影旅団のフィンクスも警戒するほどで、彼らの乗ってきたクルーザーを念弾1発で破壊する攻撃力は、念能力者の中でもトップクラスではないだろうか。
ドッジボール勝負では14人の念獣を作り出し、操作する精密な念能力を披露している。あのヒソカが念獣を経由して威力の落ちたレイザーの攻撃を受けて、指が2本破壊されている描写もある。また、ゴンたちが死力を尽くして満身創痍になりながら勝利したドッジボール勝負では、1人で戦ったレイザーは何事もなかったようにケロッとしている。
あれだけの実力を見せつけながら、実はまだまだ本気ではなかったのかもしれない。ゲームマスターとしての役目があるため再登場は厳しいかもしれないが、1度でいいから枷を外したレイザーの真の実力を見てみたいものである。