『マギ』大高忍『3月のライオン』羽海野チカ、出産時にも休載しなかった『ハガレン』荒川弘も…「少年誌&青年誌」で複数作品をヒットさせた“超人的な女性漫画家”3選の画像
『銀の匙 Silver Spoon』(小学館)第1巻、『鋼の錬金術師』(スクウェア・エニックス)第1巻、『アルスラーン戦記』(講談社)第1巻・書影より

 少年・青年漫画の分野で長きにわたり活躍している女性漫画家といえば、やはり第一に高橋留美子氏の存在が挙げられるだろう。彼女は『うる星やつら』や『らんま1/2』、『犬夜叉』といったヒット作を次々と生み出し、代表作は軒並みアニメ化されるという偉業を成し遂げている。

 昨今は少年漫画誌における女性作家の活躍が目立ち、彼女に続くような実力を持った女性漫画家が続々登場。素晴らしい作品を多数生み出し、読者の心をひきつけている。

 作品を1本ヒットさせるだけでもすごいのに、中には複数の作品を大ヒットさせた女性作家も。そこで今回は「3作以上のヒットは稀」と言われる漫画界において、少年誌や青年誌などで連続ヒットを成し遂げた驚異の女性漫画家たちをご紹介しよう。

■『ハガレン』に『銀の匙』も……驚異のヒットメーカー「荒川弘

 荒川弘氏は『鋼の錬金術師』で知られる女性漫画家。ダークな世界観と骨太なストーリーが魅力の本作は、2001年から2010年まで『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)で連載。作者の初連載作品でありながら人気を集め、アニメやゲーム、実写映画にまでなったほどだ。2011年の「第15回手塚治虫文化賞新生賞」など、数々の漫画賞も受賞している。

 しかし、荒川氏がすごいのは、その後も続けて人気作を生み出した点だ。2011年から19年まで『週刊少年サンデー』(小学館)で連載された『銀の匙 Silver Spoon』は、農業高校を舞台にした青春モノ。ハガレンからはガラリとテーマや舞台が変わったものの、こちらも大ヒット。同作はアニメ、実写映画などにもなり、「マンガ大賞2012・大賞」を受賞している。

 ほかにも田中芳樹氏の人気小説を原作とする『アルスラーン戦記』のコミカライズを手がけ、こちらも2期にわたってアニメ化。さらに2021年12月からは『月刊少年ガンガン』にて新作『黄泉のツガイ』の連載をスタートさせている。

 荒川氏は相当な速筆で知られており、『鋼の錬金術師』連載中には妊娠・出産を経験したにもかかわらず、一度も休載しなかったという伝説の持ち主だ。彼女が今も昔も人気漫画家として活躍し続けているのは、作品の面白さはもちろんだが、そんなバイタリティあふれる姿勢も影響しているのかもしれない。

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