■副司令で経営者で皇女!複数の顔を持ちすぎる女性
「生身でロボと戦う」キャラとして最後に紹介するのは2000年から2001年に放送されたロボットアニメ『GEAR戦士電童』に登場するベガ。宇宙からの侵略や友情などを描く王道のストーリーで、主人公メカである電童が巨大な単3電池で動くという設定が斬新だった。
ベガは本作の中心人物で、対ガルファ防衛組織GEARの副司令。常にマスクで素顔を隠している。表の顔は草薙織絵。主人公の1人である草薙北斗の母親で、喫茶店の経営者。さらに、その正体はガルファに滅ぼされた惑星アルクトスの皇女だった。GEAR副司令官として戦いをサポートするが、ひとたび戦場に出れば戦闘用バイク「ワルキューレ」にまたがり、高い戦闘能力で敵と戦う。
ゲームボーイアドバンス用ソフト『スパロボR』に初登場しており、スポット参入ではなく、正式加入する初のユニット。ワルキューレに乗り、女性版・東方不敗といえるほど獅子奮迅の活躍が楽しめた。また強化パーツを装備すれば、宇宙空間もバイクで駆け抜けられるというとんでもないユニットとなる。
生身でロボットと戦うキャラクターは少々掟破りな感じもするが、その戦いぶりは見ていてとても爽快。しかも生身キャラクターのほうが、ロボットより強いというパターンもある。「ロボットアニメ」においては規格外だが、ぜひそのぶっ壊れぶりを楽しんでほしい。