『SLAM DUNK』名もなき観客が放った「アツすぎる声援」3選 流川楓への称賛、仙道彰に対する予言めいた言葉も…!?の画像
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 1996年6月の連載終了から26年以上が経った今冬、新作映画『THE FIRST SLAM DUNK』(12月3日公開)が公開される、『SLAM DUNK(スラムダンク)』。7月7日にはその特報映像が公開されており、どのような内容になるのか期待に胸を膨らませているファンも多いことだろう。

『スラムダンク』は、臨場感あふれるバスケの試合シーンも魅力の1つで、プレイヤーはもちろん、試合を見守る観客たちの姿まで活き活きと描かれており、バスケ経験者でもある井上雄彦氏のセンスが光る。

 そこで今回は『スラムダンク』の作中で見られた、名もなき観客たちによる“忘れられない名言”の数々をお届けしたい。

 

※以下には、コミック『スラムダンク』の一部内容が含まれています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが、漫画およびアニメをまだご覧になっていない方、意図せぬネタバレが気になる方はご注意ください。

 

■エース・流川の凄みを言い表す「心からの称賛」

 主人公・桜木花道たちの湘北は、インターハイの1回戦で大阪の強豪・豊玉と対戦。オフェンス重視の「ラン&ガン」での勝利に強いこだわりを持つ豊玉。ガラは悪いが、個々の能力はかなり高く、とくに豊玉のキャプテン南烈は「エースキラー南」と異名がつくほど。勝利を渇望するあまり、相手チームの得点源であるエースを負傷させたことでも知られていた。

 湘北との試合中にも、エース・流川楓の顔面に南の強烈な肘打ちが入る。脳しんとうを起こして倒れた流川の左目は大きく腫れ上がり、完全に片目がふさがった状態だったが、後半から試合に復帰。湘北のエースとして一歩も引かず、驚異的な活躍を見せた。

 負傷した流川が堂々たるプレーを続ける一方、豊玉のエース・南は急激な不調にあえぐ。その様子を見ていた1人の観客は、南の不調について「自分のプレイであの11番(流川)にケガさせた……」「その11番が目をはらしたまま懸命にプレイしている……」「それが南に無言のプレッシャーを与えてるんじゃないかな」と分析していた。

 そして片目が見えない状態でダンク&バスケットカウントワンスローもしっかり決めた流川を見て、「すごい男だ 11番 流川楓」「プレイでこれだけ人の心を動かすなんて」と絶賛。「PRESS」の帽子と腕章をつけたこの観客は、おそらく報道関係者の1人だと思われるが、観客を味方につけた流川の活躍を、心の中でしみじみと褒める描写がとても印象的だった。

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