■ガープとロジャー

 海軍中将である「モンキー・D・ガープ」は、主人公ルフィの祖父で、かつて海賊王「ゴール・D・ロジャー」を追い続けていた伝説の海兵である。しかし38年前、ゴッドバレーという島で世界最強と呼ばれた海賊「ロックス海賊団」が壊滅するという事件が発生。誰も止められなかった悪の進撃を止めたのが、ガープと報じられた。

 その真相は、ゴッドバレーにて天竜人とその奴隷たちを守るために、居合わせたガープとロジャーが手を組み、ロックス海賊団を打ち破ったのだとセンゴクが明かしている。さらにこのゴッドバレーという島は跡形もなく消えており、現在は地図にも記されていないというのも意味深だ。

 海賊と、それを追いかける海軍という関係だったはずのロジャーとガープ。それがこの一件で手を組んだ理由は気になる。

 また捕縛され、牢獄に入ったロジャーが、処刑される前に自分の子どもが生まれる情報を打ち明けた相手もガープだった。何十回も殺し合いをしてきた間柄ながら、ロジャーはガープについて「お前なら仲間程に信用できる」と言い、「おれの子を頼んだぜ」と我が子の命運を託したのである。

 そこまでロジャーが信頼を置いたガープとの間には、おそらく語られていないエピソードもあるのではないだろうか。すでにロジャーはこの世にはいないが、この二人の関係性についてもっと深く知りたいところだ。


 ほかにも「ジュエリー・ボニーとバーソロミュー・くま」「ビッグ・マムとシュトロイゼン」「トラファルガー・ローとセンゴク」など、気になる関係性はまだまだたくさんある。ほんの数コマでもいいので、その関係が分かるようなシーンが今後描かれることを期待したい。

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