■宿主の性格の影響で言うことを聞かなくなる
次は第5部に登場した「ベイビィ・フェイス」。組織の暗殺部隊メンバーであるメローネのスタンドで、これもかなり厄介なスタンドと言えるだろう。
このスタンドはかなり珍しく、スタンド自体の誕生から始まる。女性に寄生させてスタンドを誕生させ、そこから成長させて育てていくのだが、宿主の女性の性格次第で成長や行動が左右されるのが難点。気性の荒い女性が宿主だと、スタンド使いの言うことも聞かなくなってしまう始末である。実際にメローネが見つけた女性は自己中心的な性格をしており、「ベイビィ・フェイス」は成長とともにメローネに反抗的になっていった。
このスタンドは成長に従い、自動で動き回り能力も開花させる。あらゆるものを分解して再構築する能力を身につけ、主人公チームを攻撃したベイビィ・フェイスだったが、能力を開花させたジョルノの反撃によって追い込まれてしまう。
メローネは慌てて退却命令を出すが、ベイビィ・フェイスは本体の命令を聞く気は無く、ジョルノを倒すことを決断するも、返り討ちに会って消滅。そしてメローネも、ジョルノの能力によってベイビィ・フェイスの肉片の一部を変えた毒蛇によって殺されてしまう。
スタンドがやられても本人はダメージを受けず、おまけに何度でも再生可能なベイビィ・フェイス。ジョルノも「無敵」と言うほどの最強クラスの能力ではあったが、結果的にメローネは自らの子スタンドに裏切られ、おまけに本体の居場所を突き止められて敗北。悲惨としか言いようがない結末だった。