『ジョジョの奇妙な冒険』制御不能な“凶能力”…本体を無視して動き回る「危険すぎた」スタンド3選の画像
『ジョジョの奇妙な冒険』制御不能な“凶能力”…本体を無視して動き回る「危険すぎた」スタンド3選の画像

 2022年秋から第6部の2クール目のアニメが配信・放送開始となる荒木飛呂彦氏の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』。アニメの開始を前に、これまでのエピソードを振り返っているファンも多いのではないだろうか。

 3部からは「スタンド」と呼ばれる特殊な能力を扱うバトルが描かれ、複雑に作戦が入り組んだ頭脳戦が魅力となっている同作。使用者の人柄や性格が反映されたスタンドは、扱う人間によって能力もバラバラで、単純な攻撃や防御に特化しているものから、活用方法が難しそうなものまでざまざま。中には、第5部に登場したパンナコッタ・フーゴのスタンド「パープル・ヘイズ」のように、制御不能で本体の言うことをまったく聞かなかったりするものまであり、それらはとりわけ「危険」なスタンドだったりする。今回はそんなスタンドを厳選して紹介していきたい。

■幽霊や呪いのように制御不能のスタンド?

 まずは第4部に登場するスタンド「チープ・トリック」。2021年12月28日に放送されたNHKドラマ『岸辺露伴は動かない』第5話でも登場したスタンドだ。

 これは乙雅三が所有する赤子のような見た目のスタンドで、背中にくっついてそこから離れようとしない。どんな能力があるのか? と期待するだけムダで、所有者のためにいっさい働こうとはせず、足を引っ張ることばかりしている。

 しかもこのスタンドは、次々と憑依する人間を変えていく。取り憑かれていた人間は、あることを破ると「チープ・トリック」から開放されるが、そのときは生気を奪われて小さなミイラのようになって死ぬ。そのあること、とは「他人に背中を絶対に見せてはいけない」というものだった。

 この意味不明なルールを破ることで、「チープ・トリック」は宿主を変えて、背中を見た次の人間へと取り憑く。露伴は自宅を訪れた乙の背中を目撃してしまったことで「チープ・トリック」の宿主となってしまい、背中から引き離す方法を考えるが、スタンドによって引き離すことは無理と決断。

 最終的に、杜王町にある都市伝説を活用し「チープ・トリック」を黄泉の世界へと引きずり込むことに成功したが、スタンドでは絶対に倒すことのできない危険すぎる能力だった。そもそも何のために存在しているのか分からない点も不気味だ。

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