■はるか格上にも有効!? 避けるしかない「気円斬」の恐ろしさ

 続いて挙げたいのが、クリリンが自ら編み出したオリジナルの技「気円斬」である。サイヤ人のナッパとの戦いで初披露した。

 クリリンが新技「気円斬」を放つと、ナッパは「くだらん技だ!」と鼻で笑い、正面から受け止めようとする。しかし、この技を見たベジータが「ナッパ、よけろーっ!!!」と大声を挙げたことで、ナッパはギリギリ回避。後方に飛んでいった気円斬は、大岩を真っ二つに切り裂いていた。

 もしもベジータがいなかったら、クリリンの気円斬で真っ二つになっていたのはナッパの体だったかもしれない。この気円斬がすごいのは一見強そうに見えず、技の特性上、はるか格上相手にも有効な点が挙げられる。

 なにせ、あのフリーザでさえクリリンの放った気円斬はかき消すこともなく、ただ避けるしかなかった。それに大量の気を消耗する技でもないので連射も可能。ほかの技と比べて、格段にコスパの良い技にも見える。

 そんなクリリンの気円斬に似た技を、ベジータやフリーザ、悟空も使用。クリリンの技を見て真似をしたのかは不明だが、少なくとも気円斬がかなり有効であることを、作品を代表する猛者たちが証明したカタチだ。

 そんな素晴らしい技を独自で開発し、早々に使いこなしていたクリリンは、やはり天才ではないかと感心してしまう。

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