鳥山明氏が手がけた『ドラゴンボール』は日本を代表する人気漫画で、世界発行部数は驚きの2億6000万部超え。6月11日に公開された4年ぶりとなる新作映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』も好調で、前作の『ドラゴンボール超 ブロリー』と同様に観客動員数を伸ばしている様子。
そんな大人気の『ドラゴンボール』には数多くのキャラクターが登場し、さまざまな必殺技も存在する。その威力や効果など、いろんな観点から「作中最強の技」に関する議論がなされ、ファンの間で盛り上がる永遠のテーマと言っても過言ではない。
そこで今回は「いろんな戦士が用いた技こそ実は最強なのではないか?」という観点から、とくに優秀だと感じた3つの技をピックアップしてご紹介したい。
■シンプルだからこそ最強!? 多くのキャラが使用した「かめはめ波」
『ドラゴンボール』を象徴する定番の必殺技であり、“気”を分かりやすく具現化した技である「かめはめ波」。亀仙人が開発した技で、弟子である悟空やクリリン、ヤムチャなどが習得。さらには亀仙人の直弟子ではないキャラクターまで、この技を披露していた。
作中では、かめはめ波の登場を皮切りに、気を放つ系統の技が派生していったとも言える。両手に集約させた気を一気に解き放つもので、使用者の“気”の強さが純粋に技の威力に比例する。
気の強さがどこで決まるのかというと、ずばり戦闘力である。使用者の戦闘力が高ければ高いほど、放たれるかめはめ波の威力も高い。作中では、地面に穴を開ける程度の威力から、星そのものを壊してしまうほど高威力のかめはめ波も描かれていた。
そして戦闘力を一点に集中することで、その人本来の戦闘力以上の威力を発揮するのが特長。ラディッツと戦った際の悟空の戦闘力は416だったが、かめはめ波の使用時には924と約2.2倍にまで戦闘力がアップした。
発射に要する時間が比較的短く、“シンプルイズベスト”という言葉がふさわしいバランスの良い技だからこそ、真似をする者が多いのだろう。たとえば天津飯や魔人ブウは、見ただけですぐにかめはめ波を繰り出すことができていた。ほかにも悟飯、悟天、パンといった悟空の家族はもちろん、セルも当たり前のように使っている。
『ドラゴンボール』において、これほど多くのキャラが真似して使用した必殺技は「かめはめ波」くらいのもの。その汎用性やお手軽さまで加味するなら、最強の技の一角に加えてよいのではないだろうか。