『SLAM DUNK』湘北マネージャー彩子はスラダンの“真のヒロイン”? 宮城リョータだけでなく「読者も惚れる言動の魅力」3選の画像
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 1990年代の『週刊少年ジャンプ』(集英社)で圧倒的な人気を誇った井上雄彦氏によるバスケ漫画『SLAM DUNK(スラムダンク)』。今秋に映画化されることが発表されており、その公開を待ち遠しく思っているファンも多いのではないだろうか。

 同作には主人公・桜木花道をはじめ、魅力的なキャラクターがたくさん登場するが、そのほとんどが男性。しかし、ヒロインの赤木晴子と並び、根強い人気を誇る女子キャラがいる。それが湘北バスケ部を陰で支え続けた、唯一のマネージャー「彩子」だ。

 何度も読み返すうちに、苗字すら設定されていない彩子の“いい女”ぶりに惚れてしまった男性読者は多いはず。……というわけで、今回は、作中で彩子が見せた、魅力的な言動のシーンをご紹介したい。

■誰にでも気さくに対応! 抜群のコミュニケーション能力

 彩子の初登場シーンは、桜木花道ら1年生が湘北バスケ部の新入部員として入部した初日。救急箱を片手に遅れて入ってきた彩子は「アタシ、マネージャーの彩子! 2年です ヨロシクーー!!」と笑顔で声をかける。

 突然現れた美人マネージャーに新入部員たちがモジモジしていると、彩子は「オラオラ ヨロシクっていってんでしょ!!」と口調を変えて迫る。そのフレンドリーかつ迫力満点の態度で後輩を圧倒した“アネゴ力”がすごい。赤髪で図体が大きく一見怖そうな桜木花道に対しても「あんたっておもしろいヤツーー!!」と、気さくに接していた。

 また練習試合を見に来た赤木晴子をおちょくり、彼女がプンプンと腹を立てると「んーー可愛い人」と、ほっぺにチューをしたりする、おちゃめな面も見逃せない。

 このように男女を問わず、誰に対してもフレンドリーな態度を崩さない彩子に、好感を持った読者も多かったはずだ。

 そんな彩子だが、先輩である赤木剛憲、木暮公延、三井寿に対しては基本的には敬語。監督の安西先生にも敬意をもって接している。ようするに場の状況や関係性をわきまえて行動できる女性なのだ。そんな抜群のコミュニケーション能力とバランス能力は、彼女の大きな魅力の1つと言えるだろう。

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