■ほぼ超能力者? 便利すぎる「かなしばりの術&催眠術」
亀仙人が心を読む能力を持つことは前述の通りだが、ほかにも不思議な超能力めいた技も使用する。まずは第21回・天下一武道会の決勝戦で、悟空を眠らせた催眠術的な技「よいこ眠眠拳」。試合中にもかかわらずジャッキー・チュン(亀仙人)の歌う子守唄(?)を聞かされた悟空は、武舞台の上で眠りこけた。
さらに第22回・天下一武道会では“ふだんは狼だが満月になると人間に戻る”という特異体質を持つ男狼選手と対戦したジャッキー・チュンこと亀仙人。この試合、亀仙人はあっさり勝利をおさめたが、かつて亀仙人が月を破壊したことによって人間の姿に戻れなくなった男狼の悩みを解消することに。
まず、亀仙人は男狼の額を指で突き「かなしばりの術」で身動きをとれなくした上、クリリンのツルツルの後頭部を満月に思いこませる「催眠の術」を披露。これがしっかりと効き、男狼は人間の姿になって感謝していた。
それにしてもこんな便利な超能力的な技を駆使すれば、ふつうの人間が相手なら楽勝できそうな気もするが、戦いの中ではそこまで使用していない。あくまで武道家として正々堂々と戦うあたり、亀仙人のイケてるところではないだろうか。
こんなさまざまなスゴ技を持つ亀仙人だが、物語が進むと亀仙流の弟子たちは師匠の力を大きく超えていく。しかし、それでも悟空はいつまでも亀仙流の道着を身につけ続けたあたりに、師である亀仙人に対する愛情とリスペクトが感じられる。