■悟空を負け寸前まで追いこんだ亀仙人の奥義
変装してジャッキー・チュンという名で、第21回・天下一武道会に出場した亀仙人。その決勝戦で悟空と対戦すると、かめはめ波まで会得していた愛弟子の急成長ぶりに驚く。
すると亀仙人は、「やむをえん、あの技をだすか」「危険じゃが悟空なら死にはせんじゃろ……」と言い、過去にたった一度しか使ったことがなかったという大技「萬國驚天掌(ばんこくびっくりしょう)」を繰り出した。
合掌した状態で体内の電気らしきものを増幅し、両腕へと集中させて一気に放つというもの。相手の動きを封じながら感電させ続け、やがて死に至らしめるという危険な技だ。
この技をまともに食らった悟空はたまらず降参しかけるのだが、その直前に満月を見て大猿に変身、残念ながら萬國驚天掌は弾き飛ばされてしまう。しかしこの亀仙人の放ったかめはめ波をも上回る奥義は、読者に強烈なインパクトを与えた。
ちなみに漫画のほうでは、その後に萬國驚天掌を使うシーンはなく、悟空たち亀仙流の弟子にも受け継がれなかった様子。超サイヤ人になった悟空のかめはめ波がとんでもない威力だっただけに、成長した悟空がもし萬國驚天掌を使ったらどうなるのか、ちょっと気になるところだ。