■手配書にまつわるウソから出た真実?

 3千万ベリーの懸賞金がかけられたルフィの手配書には、ウソップの後頭部が写りこんでいる。このことをネタに、アラバスタの王女・ビビに対し、ウソップは「援護は俺に任せとけ!! ちまたじゃ手配書の3千万ベリーは俺の後頭部にかかってんじゃねェかって噂でもちきりだ」と言い放つシーンがあった。

 このウソップらしいホラ話にクスッと笑ってしまうが、その後のニコ・ロビン奪還編の中では、ウソップがふんする「そげキング」が3千万ベリーの懸賞金をかけられて指名手配。本当にウソップに3千万ベリーの懸賞金がかかったことに驚いたファンは多いはず。

 ちなみに、さらに新世界に入ってからは、一時的にドレスローザで「“ゴッド”ウソップ」として5億ベリーの懸賞金がかけられたり、世界政府が発表した公式の指名手配書には2億ベリーと書かれていたりと、ウソップのついた愉快なウソが真実になり、さらに「それ以上になった!」と喜びを感じたのは私だけではないだろう。


 新世界突入以降、「昔はもっとウソをブチかましたもんなのに…」「今やそれができちまう!!!」なんてセリフを胸を張って言えるほどに成長したウソップ。それにウソを真実に変えてきたウソップであれば、以前言っていた「お前が海賊王になる為に!! おれは本物の“狙撃の王様”になって見せる!!!」という決意の言葉も、やがて真実になるのかも……!? これからもウソップのつく“ウソ”をしっかりと見届けたい。

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