■神谷薫「下で働きたくなる」人望あり
父亡きあと、神谷活心流を一人で切り盛りしていた神谷薫。本作のメインヒロインで、上司という印象は薄いかもしれないが、よく考えてみたらたった17歳で道場を切り盛りしていたのである。
途中門下生が誰もいなくなったところから、剣心や弥彦など居候を住まわせながら着実に門下生を増やした薫。経営者としてかなりの手腕を持っている逸材だろう。
強く明るく、少しドジだがどこか支えてあげたくなる部分は上司としても稀有な資質。「この人のために頑張りたい」「支えたい」という人望は望んで手に入れられるものではないのだ。女性も多くリーダーシップをとる現代に、薫ちゃんのような上司がいてもいいのではないだろうか。
曲がったことを良しとせず、地域としっかり交流して味方を増やしていく、そんな上司になりそうだ。上記3人と比べても明るく楽しく仕事をするなら薫ちゃんを推したい。
明治という時代を舞台にしているだけに、過去の日本に存在していたかもしれない『るろ剣』のキャラクターたちは現代に置き換えもしやすいのではないだろうか。4人をピックアップしてみたが、他にも魅力的なキャラクターが大勢いる作品なのでまだまだ妄想は尽きそうにない。