荒木飛呂彦氏による人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』（集英社）には、主人公サイドだけでなく、敵にも魅力的なキャラクターが多く登場する。
中でも護衛チームと暗殺者チームのマフィア同士の抗争が描かれる第５部「黄金の風」では、どのキャラクターも生死をかけた戦いをしているためか、人生のふとした瞬間に思い出したくなる、魂の震える名言が多く登場する。
今回は、『ジョジョ』５部の敵キャラクターの口から飛び出した名言を紹介したい。
■「うそをつかない」「うらまない」「敬う」
まずは、４７巻の物語序盤に登場した涙目のルカのセリフから。初対面のジョルノにルカはこう言う。
「いい友情関係ってのには３つの『Ｕ』が必要なんだなあ…！ １つ目はな…『うそをつかない』だ ２つ目は『うらまない』… そして３つ目は相手を『敬う』…」
彼は言っていることとやっていることが違い、実際にルカが求めるのは「後輩は無条件に先輩をたてろ」という主従関係に近いものだったのだが、この言葉自体はシンプルながらかなり奥深い。
これは友情に限らず、人間関係において必要な心構えだと言ってもいいだろう。特に人間は無意識に心の中に妬みや嫉み、恨みを持ってしまうもの。「うらまない」というのはかなり難しい。これが実践できると、精神的にもかなり大人になれるかもしれない。
ツイート
シェア
LINEで送る
