■豪華女性アーティストが主題歌を手がける春アニメ
女性アーティストといえば、忘れてはいけないのは、いきものがかりのボーカル・吉岡聖恵がOP主題歌「凸凹」を歌う『カッコウの許嫁』。赤ちゃんの頃に取り違えられた相手とまさかの婚約者になってしまうというドタバタラブコメディにピッタリの明るく華やかな楽曲。吉岡のソロ活動2曲目として意欲的な作品となっている。ハーレム系作品も女性声優による主題歌が多いイメージだが、吉岡が歌うことで作品を甘すぎず爽やかな印象を持たせている。
そして広瀬香美がOP「Venus Line」を歌うのが、女子ゴルフアニメ『BIRDIE WING-Golf Girls’ Story-』。広瀬香美といえば「冬の女王」の異名を持ち、出す歌全て何かしらのタイアップがついているだけに、これまでアニメの印象は薄かった。
だがどこかオールドスタイルな匂いを感じさせる今回の作品に、広瀬香美のパワフルな歌声が絶妙にマッチしている。年代問わず馴染みのある存在が、アニメとは少し親和性が低いように感じるが、この作品の力強いプレイスタイルが広瀬の声とよくあっている。強烈なキャラクターが多く出てくる作品に負けないほどのパワーはさすがの一言だ。
作品の人気と主題歌の人気は切っても切れない関係だ。作品を好きになればなるほど主題歌への愛着は深まっていく。主題歌から新たに好きな作品と出会えるかもしれないし、逆にアニメから好きなアーティストが生まれるかもしれない。
ぜひ主題歌に注目して、アニメの新たな楽しさに触れてもらいたい。