『パリピ孔明』だけじゃない! いきものがかり・吉岡聖恵に広瀬香美も…主題歌が豪華すぎる2022年春アニメの画像
(C)四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会

 2022年の春アニメも各作品数話の放送を終えた中、音楽アニメ『パリピ孔明』のOP主題歌「チキチキバンバン」が注目を集めている。

 同作放送開始当時はどちらかというとEDに使用されたmihimaruGTのカバー曲「気分上々↑↑/EIKO Starring 96猫」が懐かしさも相まって話題をさらっていたが、回数を重ねるごとに登場キャラクターたちが踊るOPのシュールなダンスと曲調にハマる人が続出している様子。5月17日にはヒロインの3Dバーチャル映像を使った「チキチキバンバン」の公式「踊ってみた」動画も公開となり、わずか数日足らずで100万回を超える再生回数を記録した。

■ヒゲダン&星野源の『SPY×FAMILY』にYUKIの『ダンス・ダンス・ダンスール』

 実は今期の作品、『パリピ孔明』に限らず主題歌に力が入っている作品が多いのはご存知だろうか?

 主題歌が豪華なアニメ、と聞いて今期で真っ先に思い浮かぶのがOPにOfficial髭男dismの「ミックスナッツ」、EDに星野源の「喜劇」を使用する『SPY×FAMILY』だろう。原作は「少年ジャンプ+」での連載作品でコミックスは累計発行部数1800万部を超えるヒット。待望のアニメ化にあたり『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』以上のヒットを見込んだ集英社の本気が窺える作品だ。

 どちらかのアーティストだけでも話題を集めるのは間違いなく、贅沢に両取りして潰しあってしまわないかという不安もあったが、「ミックスナッツ」はこれから始まる物語を想起させるようなワクワク感を、ED「喜劇」は見終わった後の満足感と余韻を楽しめる素晴らしいジャズ調の楽曲になっており、ネームバリュー以上の相乗効果を生んでいるように感じられる。

 その他、ジョージ朝倉氏の同名漫画を原作とした男子バレエアニメ『ダンス・ダンス・ダンスール』のOPにはYUKIの「鳴り響く限り」が使用されている。JUDY AND MARY時代の『るろうに剣心‐明治剣客浪漫譚』の初代主題歌「そばかす」だけでなく、バンド解散以降もソロで主題歌を手がけた『ハチミツとクローバー』『3月のライオン』『坂道のアポロン』などアニメ作品との相性抜群の彼女の歌声。YUKIの新曲はダンスの軽やかなステップのように伸びやかでまさにこの作品にピッタリだ。

 競馬学校を舞台にした『群青のファンファーレ』の主題歌を担当するのはオーディション番組から生まれたグローバルグループJO1の楽曲「Move the soul」。本編に登場するアイドルグループ「Mr.ドクター」のメンバー役としてJO1の木全翔也、大平祥生も出演しており反響も大きい。力強く疾走感あふれる馬の走りと競馬学校での生活に奮闘するキャラクターたちの葛藤を、JO1の楽曲がしっかりと表現している。アニメにあまり興味がなかったファン層も捕まえることができそうだ。

 バトミントンを題材とした青春物語『ラブオールプレー』の主題歌はジャニーズで盤石な人気を誇るHey!Say!JUMPの「春玄鳥」だ。サビ部分が耳に残る爽やかな楽曲はまさに青春ど真ん中な物語と相性抜群。王道アイドルソングとしての完成度も高く、アニメから彼らを知るきっかけにもなりそうだ。

 アイドルを題材にした作品だと、基本的に主題歌は作中に登場するアイドルグループが担当することが多い。『RPG不動産』はアイドル作品ではないが、キュートなキャラクターが多く登場する作品。OPは各キャラを担当する声優たちによるものだがEDは女性アイドルユニット・まねきケチャの「Awesome!」。

 本職の声優に引けを取らないアニメ声と話題のメンバーもいるまねきケチャ。他メンバーも顔面偏差値が高いことから人気・注目度ともに急上昇中のアイドルだ。まねきケチャをED主題歌に起用したことでこの作品は頭からお尻まで、どこをとっても「かわいい」がぎっしり詰め込まれている。

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