■ボスにも通じそうな能力を持つも実現はできず

 また『HUNTER×HUNTER』のノヴはキメラアント編で、モラウとともにキメラアント討伐隊のハンターとして初登場したキャラ。その実力はネテロからも信頼を寄せられるほどだった。

 具現化系の能力者である彼は「4次元マンション(ハイドアンドシーク)」という念空間を創造し、人や物質を転送する能力を持つ。だが、絶状態で王宮に潜入したことでダイレクトに護衛軍の念に触れてしまい、あまりの恐怖から毛髪は一瞬で白くなり抜け落ち、戦線離脱することに。

 ノブは「4次元マンション」を攻撃技に応用した念能力「窓を開く者(スクリーム)」を扱い、これでファンの間で最強説が挙がるキャラでもある。この技は手のひらから作り出した念空間を閉じることで、敵の体の一部を念空間に閉じ込めることができる能力。相手の頭部を攻撃することで即死させることも可能で、透明になるメレオロンの「パーフェクトプラン」と組み合わせることでボスクラスの敵すらも一瞬で倒すことができるのではないかという考察が広がった。

 だが結果的には精神的な弱さからボスキャラたちの前に立つことはなかったノヴ。作者の冨樫氏がノヴとメレオロンのコンビについて考えていたかどうかは定かではないが、偶然のようなノヴのメンタルの設定ひとつですらも『HUNTER×HUNTER』の物語を作っているとも言える。

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